“TOTOはもう解散する時期だった”
81年のデビュー作『ジョセフ・ウィリアムス』。このほか99年発表の『アーリー・イヤーズ』も再発された |
今回は過去の『アーリー・イヤーズ』、『ジョセフ・ウィリアムズ』もあわせて再発になりましたが、最近これらの過去のアルバムを聴きましたか?
ジョセフ:
僕は昔の作品をあまり聴いたりしないんだ。過去に戻ることはできないからね。それに自分の作品は客観的に聴くこともできない。過去の作品は過去のものと割り切って、常に前に進んでいきたいと思ってる。
ガイド:
今回の『This Fall』を聴くと、過去のソロアルバムやTOTO時代のアルバムより、とてもふくよかで表情がある歌になっていると感じましたが、ご自分ではどう思いますか?
ジョセフ:
それは単に歳をとったから、じゃないかな? もしそういうふうに聴こえるなら、歳と、あとこれまでの色々な経験からそうなったんだと思う。
ガイド:
TOTOが正式に解散を表明しましたが、これについてはどう思いますか?
解散したTOTOについてもコメントしてくれた |
そういう時期だったってことなんじゃないかな。最終的にTOTOにいたメンバーを考えたら、もうそれはTOTOじゃなかった。デヴィッド・ペイチも、ポーカロ兄弟の一人もいないバンドのどこがTOTOだなんて言えるんだ? 残っていたのはルークとボビーだけ。もう解散するタイミングだったんだよ。
ガイド:
ジョセフさんが再加入すればまたTOTOの黄金時代が来る、と期待していたファンも多いのですが、そういう可能性はなかったのですか?
ジョセフ:
わからないな。でもどんな可能性もなかったとはいえないだろうね。
ガイド:
TOTOでの活動について、今もっとも印象に残っているのは?
ジョセフ:
東京での最後のライヴで共演できたことだね。あのライヴはとても素晴らしかったと思うよ。
ガイド:
これまで、TOTOを含め様々なアーティストと共演してきていますが、とくに印象に残っている人、影響を受けた人は?
ジョセフ:
色々な人に常に影響を受けてきたよ。父はもちろんだし、ビートルズはとくに影響が大きいね。あとは、ジョニ・ミッチェルとかジェイムス・ホーナー、アラン・シルベストリとかだね。
ガイド:
次作の構想や来日公演など、今後の予定が決まっていたら教えてください。
ジョセフ:
今のところまだ今後のことは決まってはいないんだけど、日本には早く行ってライヴをやりたいよ!!
ガイド:
最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
ジョセフ:
I love you!
(翻訳協力:浦馨)