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続々登場の紙ジャケCD(4ページ目)

このところ目立つのが、“紙ジャケ”仕様でのCD再発売。ロックの名盤も次々に美しい紙ジャケになってよみがえっている。今回はヴァン・ヘイレンとフォリナー、ポーキュパイン・ツリーの紙ジャケシリーズを紹介。

執筆者:田澤 仁


やっぱり欲しい“紙ジャケ”


さて、紙ジャケでの再発には実際のところ否定的な意見もある。まず扱いにくいという点。プラケースに比べて傷みやすく、ディスクを留めておくツメも折れやすいので、慎重に扱わなければならないのは確かに少し面倒だ。通常版に比べて多少高価になることも多い。音質についても、再発にあたってリマスターされて音が変わってしまうことが許せないという人もいるようだ。

しかしリマスターの音質については、普通はあまり気にする必要はない。リマスターしたからといってそれほど極端に音質が変わることはめったになく、よほどの高級オーディオでなければ違いがよくわからない程度、ということだってある。中にはかなり音質が変わるものもあるので、とくに長い間愛着を持って聴いていたものであれば、違和感を感じることがあるかもしれない。しかし、最近では多くの場合、リマスターにはアーティスト自身やそのアルバムのプロデューサーが携わっているから、リマスターによって“本来表現したかった音”に近くなっていることのほうが多いと考えていいだろう。

通常盤より割高になってしまうことだけはどうしようもないが、それ以外についてはメリットが多いのが紙ジャケ、といっていいだろう。ジャケットの質感や、アナログLP時代の感触を大事にしたい人なら、迷わず“買い”だ。コレクターズアイテム的な要素もあるから、好きなアーティストのCDを揃えたい人にとっても必須アイテムになるだろう。そうでなくても、紙ジャケのほうが愛着がわくから、持っていればそのアーティストや音楽をより好きになれるハズだ。気に入ったジャケットデザインのアルバムを飾っておく、というLP時代のような楽しみ方も、紙ジャケのほうが似合っている。

それでも音質にこだわる、というのであれば、徹底的にこだわるといい。最近はUK盤、US盤、紙ジャケなど複数のバージョンが発売されていることが多いので、ネット上の評判などを参考に、もっとも自分の好みに近いと思われるバージョンを入手することをオススメする。


【関連リンク】
ワーナーミュージックジャパンの紙ジャケシリーズ情報ページ
WHDエンタテインメントのポーキュパイン・ツリー情報ページ
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