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gooランキングに見るジャーニーの人気曲

gooランキングに掲載の“「Journey」人気曲ランキング”。80年代を代表するアメリカンハードロックバンドのジャーニーのどんな曲に人気が集まっているのか。そしてそこから見えてくるものは?

執筆者:田澤 仁

さまざまなテーマでランキングを掲載しているgooランキング。中には音楽をテーマにしたランキングもある。今回はgooランキングの中から、「Journey」人気曲ランキングの結果を見ながら、アメリカンハードロックバンド、ジャーニーの人気曲についての話題をお届けする。

やはり人気は80年代の曲


ジャーニーには数多くのヒットナンバーがあるが、いったいどんな曲がランクインしているのだろう。まずは発表されている上位10曲を見てみよう。

ジャーニーといえば80年代のバンドというイメージが強いようだが、実はいまだ現役で活動しているバンドなのだ(2007年後半は一時的に活動休止中)。

しかしこのランキングを見ると、人気が高いのはやはり80年代の曲のようだ。それもとくに『エスケイプ』と『フロンティアーズ』の2枚のアルバムの人気が高いことがわかる。1位にランキングされている「オープン・アームズ」、2位の「ドント・ストップ・ビリーヴィン」、そして8位の「クライング・ナウ」は『エスケイプ』の収録曲だし、3位の「セパレイト・ウェイズ」、5位の「時への誓い」、そして10位の「マイ・ラヴ」は『フロンティアーズ』に収録されていたナンバーだ。

80年代はアメリカンハードロックが盛り上がっていた時代。パワフルなハードロックを基盤に、ポップセンスあふれるメロディと確かな演奏力を持っていたジャーニーもその波に乗り、世界中でヒットを飛ばしまくっていた。だからこの頃の曲は今でも人気があって当然だろう。


2枚のビッグアルバム『エスケイプ』と『フロンティアーズ』


Escape
1981年発表、全米1位を獲得した『エスケイプ』
中でも1981年の『エスケイプ』は全米1位を獲得し、ジャーニーが世界的なバンドとしての地位を確固たるものにした重要な作品だ。このアルバムでは、ジャーニーがもともと持っていたエネルギッシュなハードロックの要素にポップセンスが巧みに融合されていて、どの曲も完成度が高い。そしてアルバムの構成も見事だ。

徐々にテンションが高まっていくようなイントロの「ドント・ストップ・ビリーヴィン」に始まり、突き抜けるように明るくパワフルな「ストーン・イン・ラヴ」でエンジン全開になり、さびしげなバラードの「クライング・ナウ」でしっとり聴かせ、スピーディでスリリングな「キープ・オン・ランニング」、壮大な「時の流れに」でアナログ時代のA面が幕を閉じる。B面のトップはポップだがエネルギッシュなハードロックの、ドラマチックなタイトル曲「エスケイプ」、そしてスピード感ある「デッド・オア・アライヴ」でぐんぐん加速し、へヴィでドラマチックな「マザー・ファーザー」でさらに盛り上げ、「オープン・アームズ」で感動的に完結するという流れになっている。

Frontiers
『エスケイプ』に続くヒットアルバム『フロンティアーズ』
『エスケイプ』に続く83年の『フロンティアーズ』も、同じような作風、構成で全米2位に輝いている。gooランキングでは3位の「セパレイト・ウェイズ」はそこからヒットしたナンバーだ。『エスケイプ』の収録曲よりはシンプルでよりパワフルになったハードロックナンバーだが、5位の「時への誓い」は「オープン・アームズ」のようなバラードだし、「マイ・ラヴ」のせつない雰囲気はまるで「クライング・ナウ」のようだ。まるで双子のようなアルバムだが、どちらも全盛期のジャーニーの魅力にあふれている。ヴォーカルやメロディ、ハーモニーはもちろん、各メンバーの演奏も文句なくカッコいいし、聴きどころだらけだ。
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