今回はハードロック/ヘヴィメタルのおすすめアルバムを紹介しよう。30年以上の歴史の中には様々なシーンがあり、様々なサウンドが生まれてきたが、今回は入門編として、そのルーツとなる作品、シーンを象徴する作品を紹介する。

ハードロックの原点を聴く

ハードロックの原点を聴きたければ、やはりレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスは外せない。名盤ぞろいの3グループだが、あえて1枚ずつ選んでみよう。

Led Zeppelin II
レッド・ツェッペリンならではのスタイルがよくわかる『Led Zeppelin II』
レッド・ツェッペリンなら、イントロが超有名なあの「天国への階段」を収録した『Led Zeppelin IV』が、アルバムとしてももっとも有名だろう。しかし、ここでは69年の『LED ZEPPELIN II』をおすすめしたい。ギターリフが曲をリードし、シンプルにも聴こえるが繊細なテクニックも駆使する超強力なリズムセクションがボトムを支えるという、ツェッペリンならではのハードロックスタイルが満喫できるのは、やはりこのアルバムだからだ。


マシン・ヘッド
名曲ぞろいの『マシン・ヘッド』
ディープ・パープルなら定番の『マシン・ヘッド』から聴き始めるのがいいだろう。「ハイウェイ・スター」や「スモーク・オン・ザ・ウォーター」など、必ずやどこかで耳にしたことがある名曲ぞろいだし、ディープ・パープルならではのスピード感や憂いのあるメロディ、リッチー・ブラックモアのギターとジョン・ロードのオルガンが対等に渡り合うことから生まれるスリリングなサウンドなど、多くのバンドに影響を与えたスタイルを堪能できるはずだ。


黒い安息日
重苦しいヘヴィメタルの原点を聴くなら、ブラック・サバスの『黒い安息日』がおすすめ
ヘヴィメタルの元祖ブラック・サバスならデビューアルバムの『黒い安息日』だ。「War Pigs」や「Paranoid」、「Iron Man」といった超定番曲が入っているのは『Paranoid』だが、ヘヴィメタルの原点を聴くなら70年に発表されたこのアルバムは外せないところだろう。雷鳴や不吉な鐘の音から幕を開けるこのアルバムには、暗く重苦しいヘヴィメタルの原点がある。


ブルース系、ロックンロール系なら


野獣生誕
エアロスミスのデビュー作『野獣生誕』。ブルースを基盤としたワイルドでパワフルなスタイルはこの頃から変わっていない。
ブルース系ハードロックなら、エアロスミスがおすすめだ。最近の作品にも聴きごたえのあるアルバムが多いエアロスミスだが、デビューアルバムの『野獣生誕』を聴くと、ブルースを基盤とするスタイルの原点がよくわかる。抜群の演奏テクニックというわけではなく、どちらかといえばヘタウマで、リズムもよれた感じなのだが、それが文句なくカッコいい。より新しいところでは、エアロスミスの流れを汲むガンズ・アンド・ローゼズも、ブルース系ハードロックの入門編にふさわしい。87年のデビュー作『Appetite For Destruction』は、チープでワルっぽい雰囲気がハードロックらしい作品だ。


KISS ALIVE2
KISS全盛期のライヴの様子がよくわかる『ALIVE II』
ロックンロール系の代表はKISS。どの曲もシンプルだがキャッチーでポップなので、どのアルバムから入っても楽しめるが、ここはライヴアルバムををおすすめしたい。中でも『ALIVE II』がKISSらしさを堪能できるアルバムだろう。シンプルでキャッチーなロックンロールを基本とする全盛期のヒット曲が満載だし、ド派手なステージパフォーマンスが目に浮かぶように迫ってくる。圧倒的な迫力をぜひ体験してもらいたい。


グランド・ファンク・ツアー’75
パワフルなグランドファンクのライヴが楽しめる『グランド・ファンク・ツアー’75』。「アメリカン・バンド」や「ハートブレイカー」といったヒット曲を数多く収録。
さらに、アメリカンロックが好きならグランドファンクのライヴ盤『グランド・ファンク・ツアー’75』がおすすめだ。野獣のようにワイルドでパワフル、そして突き抜けて明るい、肉体派アメリカンハードロックバンドの彼らは、ライヴでこそ本領を発揮する。そのことがよくわかる1枚だ。