永崎翔 版 "卒業ソング"、"上京ソング"、
「春もよう」 と 「ここが今僕の街」
ガイド:「春もよう」は今の時期"卒業ソング"とか"桜ソング"として括られがちだと思いますけど、そんなに明るい歌ではないですよね。アン・ハッピーとまではいかないまでも……
永崎:
『春もよう』 【収録曲】
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それはそれで良いんですけど、そこを伝えないと春を感じれないっていうのはちょっと違うんじゃないかと思ってて。だからあえてそこを使わずに"春"を感じられるような曲に仕上げたんです。
ガイド:
この曲が契約のきっかけになったと聞いていますが、古い曲なんですか?アレンジが歌詞の内容にバッチリはまっていて、そこも凄く良いと思いました。
永崎:
作ったのは18の時で、和風のサウンドをイメージして。アレンジは勿論アレンジャーの方(坂本秀一)がいるんですけど、僕の性格上“おまかせ”には出来なくて、一緒に作り上げた感じですね。
ガイド:
「春もよう」でちょっとしんみりした後に続く「ここが今僕の街」、この曲で本当に救われる気持ちになるんですよ。
永崎:
今の僕にはカップリングっぽい曲っていうのは必要じゃないと思うんです。もっとベテランさんになって落ち着いた時にはそういうのも良いのかもしれないですけど、今はどっちがメインになっても通用する、そういう曲を選んでいます。
ガイド:
「ここが今~」なんて歌詞だけ見たら他愛無いというか、新米OLのblogみたいで、とても40男が泣くようなものじゃないんですけどね(笑)。曲になって耳に入ってくるともう堪らないものになるから不思議です。特に最後の「4年目の春だった。」っていう1行が、本当にグッとくるんだよなぁ。
永崎:
歌詞はまさに日記のような感じで書きました。点とか丸とか。殆ど自分の事なんですよ。僕も今「4年目の春」なんです、東京に出てきてから。
さっきのアンチ"桜"ソングの話じゃないですけど、上京ソングも出てきた時のとまどいを歌ったものが多いと思ったんです。だから上京したての人や、これから上京しようという人達に「慣れていくよ、"自分の街"になっていくもんだよ」っていう歌を作ろうかなと。
ガイド:
僕はそうやって作者がメッセージを意図したのとは全く違う世代ですけど、そんな人の心にも響く曲になっていますよ。
永崎:
ありがとうございます!嬉しいですね。