サザンに逢いに 「真夏の大感謝祭」 へ！

みんなのうた から I AM YOUR SINGER へ

『I AM YOUR SINGER』

1985年に重厚な２枚組アルバム 『KAMAKURA』 を出して、KUWATA BANDをはじめ、メンバーがそれぞれのソロ活動に入ったサザンオールスターズの、再起動シングルだったのが「みんなのうた」でした。

躁っぽいリズムのこの曲は「僕ら（サザン）のうたは、みんなのもの」というメッセージに聴こえたものです。事実、そこからの20年間サザンはJ-POP界のトップに君臨し続けてきたわけです。

そして2008年、突然の無期限活動休止宣言を経て発表されたのが「I AM YOUR SINGER」。「みんなのうた」から数歩関係を踏み込んだような、いくらでも深読みできそうなタイトルのこの曲は、サザン30年にして新たなるアプローチで楽曲が制作されています。

それはPerfumeですっかりおなじみになったようなオートチューン※が、桑田佳祐の歌に軽くかけられている所。そんな新曲から受ける印象は、無期限の活動休止という言葉をあまり深刻に受け取らないで欲しいというメッセージに思えてならないのです。

※ オートチューン（Auto-Tune）
ピッチ補正／編集の定盤ソフトウェア。音程が外れた部分を修正する本来の利用法の他、エフェクティブな効果を狙って使われる事も（参：http://www.cameo.co.jp/products/antares/）

思い起こせばひとつ前のアルバムも、やり尽くした感があった２枚組 『キラー・ストリート』 でしたっけ。