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J-POP、MADなクリスマス・ソングBEST 3(2ページ目)

Not Sweet, and MAD。今回は、J-POPガイドがお届けするMADなクリスマス・ソング3選です。『(山下達郎の)「クリスマス・イブ」だって失恋の歌じゃねえか!』 そんなやさぐれた気分の貴兄に贈ります。

執筆者:常木 晴亮

すぐにヴァレンタインがやってくる

■ 第3位 大瀧詠一 「クリスマス音頭」
NIAGARA CALENDAR
大瀧詠一 『NIAGARA CALENDAR』
1ヶ月1曲で日本の1年を楽曲で巡るカレンダー・アルバム 『NIAGARA CALENDAR '78』 をリマスター、CD化したもの

MADなクリスマス・ソング第3位は大瀧詠一作品。タイトル通り音頭のクリスマス・ソングです。

聴かずともなんとなく想像できると思いますが、2人の為の甘い夜には似合わない事この上ない。聴けばわかると思いますが、1人で聴いてもむなしいだけ。相手のいない者同士が集まって騒ぐ時だけに似合いそうな、シチュエーションを選ぶ1曲です(ちゃかし過ぎかな)。

当ガイドサイトでは、できるだけ大瀧作品が出てこないよう気を付けているんですね。というのも日本のロック~ニューミュージック~J-POPという流れの中で、なにかエポックメイキング的な事項を取りあげようと思うとまず大抵、最初に形にしているのが大瀧氏だったりするワケなのです。

この曲、「クリスマス音頭」もそんなもののひとつといえるでしょう。何といってもオリジナルは今から30年前、1977年のクリスマスに発売されているのですから。

ちなみにこの曲が収録されている『NIAGARA CALENDAR』というアルバムには2月の歌として「Blue Valentine's Day」という曲が収録されているので、クリスマスをなんとかやり過ごすことができてもすぐにヴァレンタインがやってくる、そんなキビシイ現実に直面することができます。

過去の作品をAnniversary Editionとしてリマスター再発し続けている大瀧詠一(関連記事はコチラ)。順番から行くと次はこのアルバムということになるので、そちらも期待して待ちたいもので御座います。

→次のページ は 「MADなクリスマス・ソング 第2位」
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