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ボーナス直撃!J-POP全部入りBOX ’70S編(2ページ目)

J-POPガイドがシリーズでお送りするBOXセット特集。第1回目の今回は70年代ロック編です。1箱買えばそのアーティストの音源が(ほぼ)全て手に入る「全部入り」BOXを、その内容から必携のものだけ選りすぐりました。

執筆者:常木 晴亮

復刻オリジナル・アルバム+レア音源、映像も!
日本のCSN、GAROのハコ登場

■ 第2位 GARO 『GARO BOX』
2006年11月29日発売 10CD+1DVD ¥23,100(税込)

個人的にはカタカナでガロと書いてある方がなんだかしっくり来るGARO。ソフト・ロック的ということで喫茶ロック等の観点からも再評価されているグループですが、「学生街の喫茶店」という大ヒット曲を出した歌謡グループとしても普通に親しまれてきました。

GOLDEN☆BEST/GARO アンソロジー 1971~1977
GARO 『GOLDEN☆BEST/GARO アンソロジー 1971~1977』
しかし、CDの販売権を持っていたレコード会社アルファミュージックが解散した事により、オリジナル・アルバムの入手が困難になってしまっていたのです。しばらくの間、ヒット曲だけにスポットが当てられたブックレットもおざなりなベスト盤しかなかった彼ら。

2002年11月に全シングルAB面+αを収録、ブックレットも素晴らしい内容だった2枚組『GOLDEN☆BEST/GARO アンソロジー 1971~1977』(右画像)が出てとりあえず基本はこれでOKとなっていましたが、今回遂に「全部入りBOX」が登場します。

復刻されるオリジナル・アルバム全8枚(紙ジャケ仕様)に加え、2枚のレア・トラックス、そしてTV番組出演映像を収めたDVDが入った全11枚組。監修はアーティスト本人、ヴォーカリストだった大野真澄という事で、これ以上のものは望めない「決定版」になる事請け合いです。

あなたにも、あげたい。
1枚で何度も美味しい好コンピレーション

明治チェルシーの唄
V.A. 『明治チェルシーの唄』
ジャケットはいわずもがなのチェルシー・パッケージ。花柄がそう感じさせるのでしょうか、70年代の雰囲気を色濃く感じさせるこのデザインは、改めて眺めてみると本当に素敵です
『GARO BOX』にも未収録の曲がありました。それは、「明治チェルシーの唄」。「ほ~ら、チェルシーィー、もひとつ~チェルシー♪」というあの曲、作詞:安井かずみ/作曲:小林亜星の名曲です。

GAROのソフト・ロック・サイドともいえるこの曲を収録したコンピレーション『明治チェルシーの唄』は、1971年のシモンズから2003年のCHEMISTRYまで14アーティストを収録。GARO以外にも南沙織やアグネス・チャン、大貫妙子にシーナ(SHEENA & THE ROKKETS)、PUFFY等のヴァージョンを聴く事が出来ます。

この手の、曲が決まっていて歌い手が替わるCMの場合、アーティスト側もクライアント側もその個性を強調して差別化を図る方向に行きがちです。結果、アーティストのオリジナル作品よりも「らしい」曲に仕上がる場合が多くなります。

事実、このコンピレーションも14曲が全く違ったニュアンス、それぞれのアーティストならではの「明治チェルシーの唄」を聴く事が出来る好企画盤になっているのです。

【関連リンク】
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