一度は間近で見てみたい!
豊かな海の象徴・マッコウクジラ
知床半島の東、水平線に国後島をくっきり望む羅臼(らうす)町は、北海道有数の好漁場。一時期よりも漁獲数は減っているものの、ホッケやウニ、昆布、サケ、幻の鮭児など魚種が多いのが特徴です。というのも、暖流と寒流がぶつかる根室海峡は動物プランクトンが豊富。さらに、流氷と森がもたらす植物プランクトンは、海と陸の生態系を支える始点になっています。▲オジロワシ。写真提供/知床ネイチャークルーズ |
「北海道でマッコウクジラに出会えるのはここだけです。8月~9月は、高い確率でマッコウクジラを見ることが可能です。昨年の例では、1頭も見られなかったのはわずか6日間だけ」とは、『知床ネイチャークルーズ』の長谷川正人キャプテン。知床の景観を鑑賞する従来の観光クルーズとは違い、羅臼を基点に船を使ったエコツーリズムを目指しています。クジラウオッチングはその代表的なメニューであり、豊かな羅臼の海の象徴でもあります。
▲マッコウクジラ。写真提供/知床ネイチャークルーズ |
▲キャプテンの長谷川さん(左)とガイドの佐藤さん |
「うちには長年、海洋動物を研究しているスタッフが乗船しています。遥か遠くにいるクジラをすぐに見つける達人。だからこそ、高確率で見ることができ、可能な限り近づくことができるんです」。
なるほど! クジラを見つける技量も大切なワケなんですね。ちなみに、長谷川さんは3年前まで漁船に乗っていた、漁師の四代目。知床を知り尽くした海のベテラン、操船の技術も言わずもがな、です。
▲マッコウクジラの潮吹き。写真提供/知床ネイチャークルーズ |
もう1つのおすすめコースと、申し込み方法については次のページでお伝えします。