一年を通して穏やかなフランスの南西部
バスク地方の典型的な町並み、サン・ジャン・ド・リュズ
南の地方だけあり大西洋岸は一年を通して温暖ですが、ピレネー山脈付近は一年を通して気温は低めで特に冬は寒さが厳しくなります。内陸部は季節による寒暖差が激しいので、ちょうど良い気候の春、秋に出かけるのがベストです。
アキテーヌ地方
ボルドーのガロンヌ川にかかるピエール橋
ワインシャトーとしては唯一の世界遺産 © ATOUT FRANCE/Fabian Charaffi
西の大西洋岸は、ラ・ロシェルやアルカションなどに代表される庶民的な海岸リゾート地で、牡蠣の養殖も盛ん。内陸部のペリゴール地方では、山間を流れる川の渓谷沿いに先史時代の洞窟が複数にわたって残されています。
■アクセス
シャルル・ド・ゴール空港からボルドーまで国内線で1時間15分、TGVで約4時間。
■見どころ
左右対称の端正な美しさが特徴のボルドーのリューヌ港 © Office de Tourisme de Bordeaux / T. SANSON
ベージュの壁とグレーの石畳が連なるサンテミリオンは古い町並みが美しく、中世から時が止まったかのよう。ボルドーから出発する観光局や地元の旅行会社主催のワイン巡りツアーもあり、ワイン好きは是非参加したいところ。
内陸部ペリゴール地方にあるヴェゼール渓谷の史跡群と洞窟壁画群もまた世界遺産登録されている貴重な史跡。この中の一つ、ラスコーの洞窟画は世界史の教科書にも出てくるほど有名ですが、現在本物は閉鎖されており複製(ラスコー2)での見学になりますが、本物さながらの迫力を感じることができます。
■名物料理
牡蠣は生で白ワインと一緒に、がお約束 © ATOUT FRANCE/Jean François Tripelon-Jarry
ボルドーでは鴨が名物なので、それに合うボルドーの赤ワインとともに味わうのがおすすめ。内陸部ではアヒル、トリュフが名物。高級食材であり、キャビア、フォアグラとともに世界三大珍味の一つであるトリュフはキノコの一種。メイン料理やサラダ、スープのトッピングに幅広く使われ、その香り高さが料理を何倍にも美味しくしてくれます。
世界に誇るボルドーワイン
一時期日本でブレイクしたカヌレはもともとボルドーの名菓。モチモチっとした食感と独特の甘みが特徴で、フランスでは伝統的なお菓子として親しまれています。お店はパリにも支店があるバイヤードランやルモワンが有名。
ワインに始まり、ワインに終わる!© ATOUT FRさANCE/Fabian Charaffi
この地方は何といってもワイン祭りが最大のイベント。中でも6月末に行われるボルドーのワイン祭り、6月と9月の第3日曜日に行われるサンテミリオンのワイン祭りが代表的です。期間中はワインの販売や試飲はもちろん、スペクタクルや花火などさまざまな催しが行われ、賑やかにワインを楽しむことができます。
【参考サイト】