競馬/競馬関連情報

明石家さんまはJRAを救えるか(2ページ目)

JRAのイメージ・キャラクターに新たに起用されたのは、競馬好きで知られる明石家さんまです。従来の「えー男」路線を転換したJRAの思惑はどこにあるのでしょう。(ph by 大吟醸)

執筆者:十時 龍一

キャラクターにタレントを起用し始めたのはS63年から。

S63~H1
 【キャラ】小林薫
 【コピー】GREEN SPIRIT,JRA(S63)
      見るたび新しい競馬です(H1)

H2~H3
 【キャラ】柳葉敏郎、賀来千香子
 【コピー】好奇心100%の競馬です。

H4~H5
 【キャラ】高倉健
 【コピー】あなたと話したい競馬があります。

H6~H7
 【キャラ】中井貴一、真田広之、時任三郎
 【コピー】あなたがいるから、競馬は楽しい。

H8~H9
 【キャラ】本木雅弘、鶴田真由
 【コピー】ひとりひとりに競馬はうれしい

H10~H11
 【キャラ】木村拓哉
 【コピー】キミの夢は、ここにある。(H10)
      走れ、JRA(H11)

H12
 【キャラ】緒形拳、松嶋菜々子
 【コピー】私を楽しむ、それが競馬。

H13
 【キャラ】馬いろいろ(着ぐるみ)
 【コピー】競馬が、キミを呼んでいる。

H14
 【キャラ】小林薫、永瀬正敏、妻夫木聡
 【コピー】GOOD LUCK!

明石家さんまの言う「えー男」が(えー女も)ズラり並んだが、注目すべきはコピーである。当初は・・見るたび新しい、好奇心100%、あなたと話したい、楽しい、うれしい・・という上品戦略でイメージを徐々に構築していたのを、キムタク起用のH10年から路線変更している。どことなく焦りみたいなものが感じられるのは気のせい?

たぶん、売上減少に怒り狂ったJRAの偉い人が「なんでもいいから大物タレントを使え!」といった指令を出し、ウロたえた広告担当者がキムタクを引っぱてきて、コンセプトも決まらぬままに見切りスタートをしてしまったが、ぜんぜんパっとしないCMとなった。(あくまで推測による意見ゆえ真実はわからないが、そんなとこではないか)

そして昨年から完璧に“馬券主義”メッセージに移行している。広告戦略としては“売り”を意識した内容である。もちろん新馬券導入も関係しているだろうし、一般企業もイメージ広告からの脱却をせざる得ないご時世でもあるし、結果的にファンサービスにつながるのなら、それはそれでよしとせねばならない。では、最後にJRAからのメッセージを・・

<JRAサイトより>

2003年キャンペーンは心機一転、年間を通じ核となる企画をラインナップして、もっともっとパワーアップして展開してまいります。ファンの皆様にはもっと深く競馬を楽しんでいただき、また、初心者の皆様にはお気軽に競馬にご参加いただく。そんな願いを込めて、今一度原点に帰り、競馬におけるさまざまな魅力をストレートにアピールしていきます。

ズバリ、キャンペーンのキーワードは『サプライズ!』
競馬でしか味わえない“驚き”“感動”を存分に提供してまいりたいと考えております。

(・・もしや、それって昨日の144万馬券?・・すみません、見逃してました・・もう一回、お願いします)

今年のJRAはめっちゃ・いろいろ・サプライズ!
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