日本を代表する劇作家と演出家のタッグ
さまざまなジャンルで多彩な才能を発揮しながらも、奇人としても知られる平賀源内の生涯を、井上ひさしは音楽劇によって展開していきます。なかでも特筆すべきは、源内の表と裏を二つのキャラクターとして描いている点。“表の源内”は、今回が蜷川作品初出演となる上川隆也、“裏の源内”は蜷川作品ではすっかりおなじみとなった勝村政信が務めます。
上演時間は4時間以上!
初日前に行われた会見で、演出の蜷川氏は、「4時間我慢して、いろいろな演じ方を楽しんでください。楽しんでいるうちに4時間経っていると思います」とひとこと。井上ひさしの作品については、「まじめな話がセックスの話になっていったり、だじゃれがまじめな話につながっていったりする。井上作品には世界のすべてが入っている」とコメント。
今回、蜷川作品初登場となる上川も、「井上さんの初期の、過剰なところが多く、そこが魅力でもある作品。その過剰さを蜷川さんの愛が包んでいる。どうぞ観に来てください」と手ごたえを感じている様子。