「物語の王様」の優しく、切ない青春時代
「裸の王様」や「みにくいアヒルの子」、「親指姫」「人魚姫」──。誰もが子どもの頃、親しんだ懐かしく、あたたかい童話を作り出した、ハンス・クリスチャン・アンデルセン。生涯で、150編もの童話を残した“物語の王様”ですが、今回、ご紹介するミュージカル『アンデルセン』は、そのアンデルセンの青春時代を綴ったものです。
耳と心に残る音楽、幻想的なバレエシーンなど見どころいっぱい
生まれ故郷のオーデンセを離れ、コペンハーゲンへ出てきた青年ハンスが、美しいプリマバレリーナに恋し、成長していく姿を、彼の生み出した童話をちりばめながら綴っていきます。『ガイズ&ドールズ』『ハウ・トゥ・サクシード』などでおなじみのフランク・レッサーによる楽曲は耳なじみがよく、すっと体のなかに入っていきます。また美しいバレエシーンも必見。ハンスが恋するマダム・ドーロの日常生活で、そして、劇中劇で登場する多彩なバレエシーンは、日本の創作バレエの草分け的存在、佐多達枝さんの振り付けしたもの。繊細で幻想的なシーンを作り上げます。
再演を求める多くの声にこたえ、5年ぶりの上演が実現
ミュージカル『アンデルセン』は、2004年に著作権者の意向により一旦、ファイナルとなりましたが、多数の再演を望む声が届き、今回、5年ぶりの上演が実現!
アンデルセンの登場の楽曲や劇中劇「人魚姫」の幻想的なバレエシーン……。たくさんの“お土産”を抱いた帰路、久しぶりにアンデルセンの童話を読んでみたいという気持ちがこみ上げてきました。
では、次ページでは今回の公演の様子を写真でご紹介していきますね!