野心に生きた女性の鮮烈な人生
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エビータは、民衆からの圧倒的な支持を受けていたといいます |
劇団四季では、1982年以来、約650回、『エビータ』を公演してきました。今回、エビータを演じるのは、井上智恵さん。去年の公演に続いてのタイトルロールとなります。東京芸術大学声楽科を卒業した井上さんは、『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ、『キャッツ』のジェリーロラム、シラバブなど、数々のロイドウェバー作品でヒロイン役をつとめてきた実力派。昨年の公演で初めてエビータを演じましたが、2度目となる今公演、公開舞台稽古の段階から、さらに深みを増したエビータを作り上げていました。
また、多くのミュージカル作品に共通していえることではあるのですが、この『エビータ』も「群集」が大きな役割を果たしています。主人公エバ役、狂言回しのチェ役の重要性はもちろん、(まったく個人的な感想ではあるのですが)この作品の成功の大きなカギを握っているのは、「群集」ではないでしょうか。昨年の公演では、その迫力とすばらしいまとまりに、約1ヶ月の公演期間中、何度も足を運んでしまいました。公開舞台稽古を拝見した限り、今回も期待できそう! 「今度はいつ行こう?」と、スケジュール帳とにらめっこしています。
出演者コメント
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エビータ役の井上智恵。2幕冒頭の「アルゼンチンよ泣かないで」は必聴 |
「去年に引き続き、主人公エバ・ペロンを演じることになり、身が引き締まる思いです。エバは、自分の想いにまっすぐな女性。それゆえに孤独を抱えています。前回は、彼女の持つ様々な感情を表現するために、試行錯誤を繰り返しながら役を作っていきました。今も演じれば演じるほど、エバにひかれ、影響を受けていっているように感じます。今回もまたその生き様を追体験しながら、自分自身を磨くことができればと思っています。彼女の生き様が多くの方々に響くように、精一杯演じ切りたいと思います」エビータ役/井上智恵
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狂言回しのチェ役、芝清道。10年間、この重要な役どころを演じ続けている |
「この作品において、チェはストーリーテラー。一人の革命家という立場から、エビータの野心や生き様を暴き出すという重要な役どころです。今回は、よりエネルギッシュに、より深い、様々なバリエーションのあるチェの表現を目指したいと思います。熱いエネルギーを保ちながら、なおかつ力まずに、緩急をつけた演技をお見せできたら幸いです」チェ役/芝清道
【劇団四季『エビータ』公演情報】
● 公演情報:
劇団四季● 会場:JR東日本アートセンター/四季劇場〔秋〕
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Yahoo!地図情報●公演日程: 2006/7/26(金)~9/18(月・祝)