『やわらかい服を着て』

画像の代替テキスト
数々の名作をくりだす注目の劇作家、永井愛
朝日舞台芸術賞グランプリ、岸田國士戯曲賞をはじめ、数々の賞を受賞している、日本を代表する劇作家の一人、永井愛さんの新作です。上質の笑いの中に、はっきりとしたテーマ、メッセージを盛り込んだ永井さんの作品は、「おもしろかった~!」という観劇の満足感とともに、何かを考えるきっかけになり、ここ数年、可能な限り、追いかけています。

今回の新作は、小さなNGOで人道支援活動に情熱を傾ける若者たちを描いた青春群像劇。昨年、高校の卒業式での国歌斉唱をテーマに描いた『歌わせたい男たち』で、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した永井さんが、今回も社会的テーマに取り組みます。2003年、イラク戦争開戦前夜から現在までの、4年間のメンバーの活動の軌跡を追った舞台だといいます。

画像の代替テキスト
満を持しての舞台初挑戦となる、吉田栄作
この作品で、初舞台を踏む吉田栄作の演技にも注目したいところ。さまざまな悩みをかけながら、NGO活動に取り組む若者を、どのように演じるかも見どころです。

永井さんの作品は、フライングなど壮大な舞台セットのミュージカルや役者たちが舞台上をドタバタ走り回る落ち着きのない芝居、簡易イスの小劇場など(私はどれも大好きですが(笑))に、抵抗がある方にも自信を持っておすすめできます。

● 公演情報
『やわらかい服を着て』
新国立劇場小劇場
2006年5月22日(月)~2006年6月11日(日)
【作・演出】永井 愛
【出演】 吉田栄作、小島 聖 ほか

『ブラックコメディ』

画像の代替テキスト
貴公子的な役柄が多い石丸幹二が、コメディに挑戦! 撮影:栗山主税
イギリスのピーター・シェーファーのコメディを、劇団四季が36年ぶりに再演します。

舞台はとある日曜日。大切な来客が来るのに、停電で真っ暗になったある家での出来事を描いています。舞台に照明が付いている時は停電した部屋、真っ暗な時は部屋に電気が付いているという「明暗逆転」の設定になっているというのもおもしろいところ。暗闇の中で、どんなドタバタが繰り広げられるのか、今から楽しみです。
暗闇の中で、次々と予期せぬ出来事が起こり、窮地に陥いっていく、主人公の彫刻家ブリンズリー・ミラーは、「劇団四季」のプリンス的存在、石丸幹二が演じます。ラウル(『オペラ座の怪人』)など、二枚目役の印象が強い石丸が、この名作コメディでどんな演技を見せてくれるかにも期待大です!


ミュージカルのイメージが強い劇団四季ですが、もともとはストレートプレイ、特にジロドゥやアヌイらフランス作家の戯曲を中心に上演する劇団でした。今回、『ブラックコメディ』が上演される自由劇場も、主にストレートプレイ上演のために作られた劇場です(時々、ミュージカルも上演されていますが……)。比較的小規模で、どの客席からも舞台がみやすく、わたしのお気に入りの劇場のひとつ。この空間が、今度はどのような色に彩られるのでしょうか。


● 公演日程
劇団四季『ブラックコメディ』
http://www.shiki.gr.jp/applause/black/index.html
【作】ピーター・シェーファー
【演出】浅利慶太
【訳】倉橋健
【出演(予定)】石丸幹二、坂本里咲 ほか
2006年6月18日(日)~2006年7月23日(日)
自由劇場(浜松町)

【編集部おすすめの購入サイト】

楽天市場で演劇関連の商品を見る

演劇

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。