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「ER 15」に登場する懐かしのキャラたち(2ページ目)

アメリカ現地時間4月2日に幕を閉じる「ER 緊急救命室」。ファイナルシーズンにはドラマを去ったキャラクターが数多く登場します!

執筆者:堀川 樹里

五人のカルテ
「ER」脚本の元となっているマイケル・クライトンの小説「五人のカルテ」
「ER 緊急救命室」は、昨年11月に66歳の若さで他界したマイケル・クライトンが、ハーバード大学メディカルスクールで医学生をしていた頃の経験を元にしたドラマです。医療の最前線ERが舞台の物語ですが、執筆から放送までなんと20年かかっています。

制作されるまで長い歳月がかかった大きな理由は、「メインストーリーがなく、複数のサブストーリーを集めたドキュメンタリータッチの脚本」であるから。実際に映像化するのは、クルーの数もキャストの数も通常のドラマの倍以上必要となり、技術的にも予算的にも難しいとプロダクションやネットワークは躊躇したのです。

また、リアルさを追求しているために一般人には馴染みがない医学用語がバンバン出てくるのも「視聴者の興味を削ぐのではないか」と危惧したとか。

一旦はお蔵入りした「ER」脚本でしたが、1989年にスティーブン・スピルバーグ監督が「緊急救命室をテーマにした映画を作りたい」と既存していた「ER」の脚本を買い取りました。映画「ジュラシック・パーク」などの制作が先行したため「ER」放送開始には、さらに5年がかかりましたが、マイケルは製作総指揮者も勤め「頭に描いていたドラマ」を、一流クルーたちと共に細部まで丁寧に作り上げることが実現したのです。

キャラクター一人一人を追いかける報道的な独特のカメラアングル。「役を掘り下げて演じられる」ようにと、主要キャスト一人一人に異なる脚本が与えられるなど、これまでにないTVドラマ制作のスタイルを確立したのも「ER」でした。

栄誉あるエミー賞には120部門でノミネートされ、うち22部門で受賞。ここ数年は2、3部門のみのノミネートとなっていますが、今年は多くノミネートされ受賞するのではないかとみられています。


次は、「ER」ラストシーズンに出演する懐かしのキャストたちリストです!次ページへ>>
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