人気TVドラマ出身のハリウッドスターPart1(3ページ目)

『The Fresh Prince of Bel-Air』で大ブレイクしたウィル・スミス

数年前にインタビューで「自分の人気は凄いって自覚している。大統領選に出馬したら選ばれるだろうな、って冗談じゃなく思っているよ」と語っていたウィル・スミスですが、彼の人気はアメリカでとても高く、老若男女問わず愛されています。

今年38歳になるウィルの父親は会社経営をしており、比較的裕福なミドルクラス家庭で育ちました。4人兄弟の二番目でしたが、問題を起しても独特のチャームで許してもらっていたため、小さい頃に「プリンス」というあだ名がついたのだそうです。

音楽に夢中になったウィルはパーティで出会ったジェフ・タウンズと意気投合し、DJジャジー・ジェフ＆ザ・フレッシュ・プリンスを形成して、音楽活動を始めます。ちなみに、ＤＪジャズがターンテーブル担当で、ウィルはラップをしていたのでした。1987年にファーストアルバム『ロック・ザ・ハウス』をリリースし、翌年出したシングル『ペアレンツ・ジャスト・ドント・アンダースタンド』が、なんとグラミー賞最優秀パフォーマンス賞を受賞してしまいます。

かなり稼いでいたウィルでしたが、彼は次の目標に向かって進み出します。それが、彼自身が主演を勤めるＴＶドラマ、だったわけです。番組のアイデアは名製作総指揮者のベニー・メディナが提案したもので、1990年にスタートした『The Fresh Prince of Bel-Air』は大ヒットして、アメリカではいまだに再放送が流れているほどです。

その後映画界に進出した彼の活躍は書くまでもありませんが、映画『バッド・ボーイズ』シリーズや、『メン・イン・ブラック』シリーズ、『アイ,ロボット』(2004)などなど話題作に数多く出演しています。映画『メイトリックス』シリーズのネオ役も最初はウィル・スミスにオファーされていましたし、彼が出演すればヒット間違いなしと言われているのです。ちなみに『メトリックス』のオファーを蹴ったことは後悔しているとのコメントを出しています。

不定期的ではありますが、継続的にアルバムも出しており、これまた出せばヒット。彼は、ある授賞式で「自分はラップで人を殺さない。殺さなくてもナンバー・ワンになれるんだ」とスピーチし拍手喝さいを受けたものの、スヌープ・ドッグなど他のハードコアなラッパーたちは「誰もがウィル・スミスのようにハッピーなわけじゃねぇんだ」と反発していました。

確かに、全ての分野で大活躍し、私生活でも1回離婚を経験しているものの、現在の妻ジャダ・ピンケット・スミスとは最高の夫婦関係を築いていると言われていますし、3人の子供にも恵まれており、絵に描いた幸せを手に入れていますよね。

『The Fresh Prince of Bel-Air』は、1990年から1996年まで放送されていた大ヒットシットコム。物語は、貧しい母子家庭で育てられていた主人公が地元でちょっとしたトラブルに巻き込まれ、リッチな叔父の家に預けられるという設定で、裕福で権力のある叔父、叔母、そして3人の子供たちとウィルが繰り広げる青春コメディドラマです。基本的に軽いお笑いドラマですが、時々シリアスな内容のエピソードも放送され高い視聴率をマークし続けたモンスター・ドラマでもあるのです。


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『The Fresh Prince of Bel-Air』では叔母を演じる女優が途中で変わっています。