男性だけでなく女性からの支持も多いパメラ・アンダーソン |
「妻というよりも母親みたいだった」 パメラ・アンダーソンの場合
『ベイウォッチ』や『V.I.P』で有名なパメラ・アンダーソンは、雑誌プレイボーイの表紙を11回も飾るなどブロンド・ボムシェル(金髪で悩殺的な美女)的なイメージが強く、恋多き女として知られています。映画俳優のシルベスター・スタローンなど数多くの男性とロマンスを重ねていたパメラが、結婚した相手は元モトリークルーのドラマー、トミー・リーでした。もともと彼は、熱狂的なパメラのファンであり、彼の強い押しとアプローチに心が動かされたパメラは、実際に出会ってたった4日後にビーチで水着を着て結婚式を挙げたのです。
もともと結婚願望の強かったパメラはトミーと、ビーチで行なった挙式の他「宇宙服を着て挙式」「トミーがヨーロッパ騎士の格好をしての挙式」「普通の挙式」と、立て続けに合計4回も結婚式を行っているので驚きです。
二人はハリウッドのホットカップルとして注目の的になりますが、新婚旅行を撮影したビデオテープが第三者の手により流出するなど、散々な目にもあっています。「パメラとトミーの新婚セックス・テープ」はインターネットを介し全世界にばら撒かれたのです。裁判沙汰にもなった、このテープについてパメラは「めちゃくちゃ愛し合っている若いカップルが、セックス以外に何をするって言うのよ!」とコメント。この頃から二人を追うパパラッチの数は増加していきます。
ハリウッド・セレブを追いかけるパパラッチをご覧になったことはあるでしょうか。数人ではなく10人~多い時は30人以上のパパラッチが至近距離から撮影をすることもあるのです。パパラッチにより事故になるケースも少なくありません。
パメラとリーも日夜関係なくパパラッチの標的とされていました。ある晩、友人達と飲みに出ていた二人をパパラッチが強引に撮影をしようとして、とうとうトミーがぶちきれてしまいました。トミーはカメラマンの一人を激しく殴ってしまったのです。
トミーはすぐに自分のしたことの重大さに気が付き、友人らによって自家用車に押し込まれたものの、まるで鬱のような状態になってしまいます。この時、パメラはパパラッチ相手に、なんでトミーがこの様な行動に出たのか、責任はパパラッチ側にもあると怒りを露にしました。そして車に戻ると、優しくトミーを慰めたのです。その姿は他のパパラッチによって撮影されていますが、夫婦や恋人というよりは母親と息子という感じがしました。
パメラの両親は敬虔なクリスチャンで、彼女は暖かい家庭に育ちました。子供に出来る限りの愛情を注ぐというのはパメラにとって、ごく自然なことだったのです。彼女は、ハードスケジュールから何とか時間を捻出し、出来る限り子供達と接するようにしました。
しかし、これをトミーは快く思っていませんでした。トミーは夫婦の時間も大切だと感じていたのに、パメラは仕事から帰ると子供たちばかり相手にしているからです。
トミーの苛立ちは募り、とうとうパメラに怒りをぶつけてしまうようになります。子供達の目の前で彼女に手を上げるという最悪の形で。
モトリー・クルーのドラマーとして一世を風靡したトミー・リー(ジャケット右端) |
パメラにとっての結婚は、愛情溢れる暖かい家庭の中で子供を育てていくことだったのではないでしょうか。家庭においてトミーに100%父親であることを求めたのは、そもそも無理な話だったのでしょう。
トミーは、パメラに精神的にかなり依存していた部分があり、彼自身も子供たちに嫉妬していたことを認めるコメントを出しています。結婚し、出産すると妻を女と見れなくなる男性が少なくないと言いますが、トミーは何があってもパメラに女を求めていたのでしょう。トミーにとってパメラとは、妻というより何でも許してくれる母親だったのかもしれません。
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