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そういった純粋な目的とは別に“プレミア”という視点がある。アイドル・タレント写真集を購買する密かなる理由にはプレミア市場の存在がある。アイドルやタレントのファンは熱狂的な面もあり、値段が多少高くても購入したいという欲望まで結び付けられる。
切手、絵画、アンティーク、時計などに時がたつとプレミアが付くのと同じである。写真集にもプレミアが付く。これらプレミア写真集をゲットしてゆく“グラビアハンター”達の死闘劇はYAHOOオークションの写真集のコーナーで見ることができる。YAHOOのオークションでは通常より安く手に入れることもできる可能性が高く、販売価格とプレミア価格の差を知り尽くした熱き男達の死闘となる。
また現在は90年代後半の写真集プレミア時代から比較するとプレミア値が下がり、入手しやすい状況にある。日本の経済状況とも連動する傾向にあるので、この時期に安く希少商品を入手することができる。
写真集にプレミアが付く条件はいくつかある。ひとつは入手困難であること。これは買う前からわかることではないが、初刷り部数が少なく且つ増刷されなかった場合やアイドルの路線変更で写真集の封印、何らかの事情で出版社の事情やタレントの事情によって回収されてしまうなど、存在自体が稀有であること。これは写真集に限らずプレミアの付くものすべてにあてはまる。
また、現在テレビやメディアで活躍しているまたは将来活躍しうると目される場合。これもかならずではないが大体の場合当てはまる。そして露出度が高いこと。ヘアヌードやヌードを究極に、水着など露出の高い写真集というのも重要な条件だ。この視点から行くと、今回の後藤真希の写真集は人気絶頂時の写真集でおそらく相当な数が出回るであろうからプレミアはあまり期待できない。