『ソウ』シリーズヒット以降、ソリッド・シチュエーション・スリラーというジャンル名をよく聞くようになりました。ところで、ソリッド・シチュエーションって何? どんな映画があるのでしょうか?

ソリッド・シチュエーション・スリラーはカタカナ英語?

CUBEの画像
ゲーム的極限下に置かれた人々を描く『CUBE』は、新しさを感じさせる作品だった。
ソリッド・シチュエーション・ホラーとは、固い(ソリッドな)状況設定の映画と呼ばれています。『ソウ』や『CUBE』や『オープン・ウォーター』のような、限られた状況下にある人間の極限の状態をスリリングに描いた作品のこと。

古くは『ゲーム』や『CUBE』、『メメント』も今では、ソリッド・スリラーと呼ばれています。また、DVD発売のみのたくさんの作品群が「ソリッド・スリラー」というキャッチコピーでひとまとめにされています。

「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という言葉は、どうも日本だけで使われているようです。外国では、ソリッド・スリラーの代表格、『ソウ』シリーズですら、犯罪/ホラー/ミステリー/スリラーのジャンルに位置しています。

ソリッド・シチュエーション・スリラー発祥地はサンダンス

ソウの画像
完璧に練られたストーリーに脱帽する『ソウ』
2008年のサンダンス映画祭は幕を閉じたばかりですが、『ソウ』も『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』も『CUBE』も『オープンウォーター』もそもそもサンダンス映画祭で、人気を得て、大ヒット映画に成長した作品。

サンダンス映画祭は、各国の映画人が低予算で作ったインディペンデント映画の祭典です。ロバート・レッドフォードが85年に始めたもので、ユタ州で行われています。サンダンスは地名でなく、ロバート・レッドフォードが『明日へ向かって撃て!』で演じたサンダンスから名前を取っています。

各配給会社が買い付けに集まるのも、この映画祭の特色。その中でライオンズゲートが2004年に買い付けた『ソウ』は、記録的な大ヒットを収め、制作費120万ドルのところ、5500万ドルを越す成績を残しました。さらに2作目は、制作費400万ドルのところ、8700万ドルの成績。まさに化け物的映画といえるのです。

日本公開時、このとてつもない作品を紹介する際、今までのジャンルでは収まらないと思った誰かが、この「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という言葉を発見したのかもしれませんね。

ソリッド・ホラー 『デッド・サイレンス』が公開

デッド・サイレンスの画像
(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
ソリッド・シチュエーション・スリラー/ホラーは、限定的な状況で起こるという特徴を持っているため、低予算によく似合うジャンルです。アイデア次第で今後も新しい恐怖やスリル満載の映画が誕生するのではないかと思います。

『ソウ』シリーズの生みの親、監督のジェームズ・ワンと脚本のリー・ワネルが組んだ作品が、また日本にやってきます。3月22日(土)より公開の『デッド・サイレンス』です。

『ソウ』シリーズでは、ジグソウ人形が不気味さを盛り上げましたが、今回は謎の腹話術人形(マリオネット)が、恐怖と謎に誘うこの作品。ソリッド・ホラーがどんなジャンルなのか、期待がかかります。

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