ソリッド・シチュエーション・スリラーはカタカナ英語?
ゲーム的極限下に置かれた人々を描く『CUBE』は、新しさを感じさせる作品だった。 |
古くは『ゲーム』や『CUBE』、『メメント』も今では、ソリッド・スリラーと呼ばれています。また、DVD発売のみのたくさんの作品群が「ソリッド・スリラー」というキャッチコピーでひとまとめにされています。
「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という言葉は、どうも日本だけで使われているようです。外国では、ソリッド・スリラーの代表格、『ソウ』シリーズですら、犯罪/ホラー/ミステリー/スリラーのジャンルに位置しています。
ソリッド・シチュエーション・スリラー発祥地はサンダンス
完璧に練られたストーリーに脱帽する『ソウ』 |
サンダンス映画祭は、各国の映画人が低予算で作ったインディペンデント映画の祭典です。ロバート・レッドフォードが85年に始めたもので、ユタ州で行われています。サンダンスは地名でなく、ロバート・レッドフォードが『明日へ向かって撃て!』で演じたサンダンスから名前を取っています。
各配給会社が買い付けに集まるのも、この映画祭の特色。その中でライオンズゲートが2004年に買い付けた『ソウ』は、記録的な大ヒットを収め、制作費120万ドルのところ、5500万ドルを越す成績を残しました。さらに2作目は、制作費400万ドルのところ、8700万ドルの成績。まさに化け物的映画といえるのです。
日本公開時、このとてつもない作品を紹介する際、今までのジャンルでは収まらないと思った誰かが、この「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という言葉を発見したのかもしれませんね。
ソリッド・ホラー 『デッド・サイレンス』が公開
(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. |
『ソウ』シリーズの生みの親、監督のジェームズ・ワンと脚本のリー・ワネルが組んだ作品が、また日本にやってきます。3月22日(土)より公開の『デッド・サイレンス』です。
『ソウ』シリーズでは、ジグソウ人形が不気味さを盛り上げましたが、今回は謎の腹話術人形(マリオネット)が、恐怖と謎に誘うこの作品。ソリッド・ホラーがどんなジャンルなのか、期待がかかります。
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