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旅に出たい気持ちになる映画

秋は旅の季節。ヨーロッパ、アメリカ、南米、アフリカ、オセアニアなど旅に出たい気分に誘われる映画をディステネーション別に選んでみました。

執筆者:オライカート 昌子

秋は旅に絶好の季節。旅は気持ちをリフレッシュさせてくれるだけでなく、新しい出会いや、自分に成長をもたらしてくれます。ロード・ムービーは、映画の中でも人気のジャンル。今回の記事では、旅に出たい気分に誘われる映画をディステネーション別に選んでみました。

旅心に誘われる ヨーロッパ編

ヨーロッパは、人気の旅のディステネーション。ロンドン、イタリア、ウィーン、パリ。人気のスポットは、映画ではどのように描かれているのでしょうか?

ダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチコードの画像
『ダ・ヴィンチコード』
ルーブル美術館で殺害された館長の周りには、謎めいた暗号が……。
旅心に誘われる映画といえば、去年大ヒットした『ダ・ヴィンチ・コード』。ロケ地には、普段は映画のロケが行われることのないルーブル美術館をはじめ、ホテル・リッツ・カールトン、テンプル教会、スコットランドのロスリン礼拝堂などが登場します。映像で見ると、どうしても行ってみたい気持ちにさせてくれます。

出演は、名優トム・ハンクスをはじめ、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ。ラングドン・シリーズの次回作『天使と悪魔』は、来年公開予定。こちらの映画は、ヴァチカン/ローマが舞台です。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
恋人までのディスタンス ビフォア・サンライズの画像
『恋人までの距離 ビフォア・サンライズ』
初めて出会った同士のみずみずしい会話が心地よい

旅の途中での出会いはとても新鮮。時には恋に出会うことも。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』は、旅先で出会った二人の一日を、ウィーンの町と共に描いています。旅先で会う人は、普段の生活では、決して会うことができないし、一度、別の方向へ行けば、もう二度と会えなくなる人でもある。そこには、知らない同士の緊張感と、つかの間の出会いであるからこその自由があります。

9年ぶりに再び出会う二人を描いたのが、続編『ビフォア・サンセット』です。今度は、パリが舞台。両作品とも、出演はイーサン・ホークとジュリー・デルピーです。ウィーンといえば、『第三の男』も有名。2作品合わせてみるのはいかがでしょうか?

アメリ
『アメリ』の舞台であるパリのモンマルトルと言えば、観光で行ったらぜひ寄りたいところ。『ムーラン・ルージュ』で出てくる、キャバレー、「ムーラン・ルージュ」からほど近いところに、アメリが映画の中で働いていて、クリーム・ブリュレをさくっと割っていたカフェも実在しています。ジャン・ピエール・ジュネ監督の独特の感性で、実物より幻想的で、美しく描かれたパリに、心惹かれてしまいます。

パリ・ジュティーム
パリ・ジュテームの画像
『パリ・ジュテーム』
こちらは、パリと愛をテーマに、パリのほとんどの区を舞台にしたオムニバス
パリの街そのものと愛をテーマに、コーエン兄弟やガス・ヴァン・サント、アルフォンソ・キュアロンをはじめ、日本からは、諏訪敦彦監督ほか、世界中から選り抜かれた19人の監督たちが、5分間づつパリの小さな物語を描いたのが、『パリ・ジュテーム』です。出演もナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、ウィレム・デフォー、ギャスパー・ウリエルはじめ、書き切れないほどの豪華キャストが集結。

エッフェル塔、セーヌ河岸、バスティーユ、チュイルリー、モンマルトルを始め、パリ20区あるうちの18の区をすべてを描いています。パリに行きたい人、行ってきた人には、必見。東京を題材にそんな映画が描かれるのは想像できませんが、パリなら思わず納得。国境や国籍を超えて、世界中からパリが愛されている証と言える作品です。

ノッティングヒルの恋人
ノッティングヒルの恋人の画像
『ノッティングヒルの恋人』
現代版の『ローマの休日』と言える本作品。美人女優と書店販売員という環境も仕事も違うふたりが恋に落ちる
ロンドンを舞台にした映画は、『ブリジット・ジョーンズの日記』を始めたくさんありますが、ロンドンにすぐに行きたくなる映画といえば、『ノッティングヒルの恋人』のほかありません。ハリウッド女優のアナと、書店の店主ウィリアムの恋を描いています。アナを演じるのは、ジュリア・ロバーツ、ウィリアムは、ヒュー・グラント。ウィリアムとの同居人を演じたリス・エヴァンスは、この映画で一躍売れっ子になりました。

ノッティングヒルは、ロンドン西部にある高級住宅街。ポートベロー・ロードでは蚤の市も有名。洒落た高級ブティックやレストランもたくさん軒を並べています。ノッティングヒルは、映画公開後観光客でごった返したという話があるほどです。ストーリーも似ていますが、『ローマの休日』のようですね。

トスカーナの休日
トスカーナの休日の画像
『トスカーナの休日』
疲れた心を癒す方法がたっぷり。そのひとつは恋をすることかもしれません
『トスカーナの休日』でダイアン・レインが演じるのは、女流作家のフランシス。予期せぬ離婚でショックを受け、それを和らげるために向かうのは、トスカーナ。トスカーナは、イタリアの中央に位置し、古都フィレンツェもピサの斜塔で有名なピサもあります。

この映画では、小さな農村が舞台です。陽光に満ちたトスカーナが気に入り、フランシスは家まで買ってしまいます。家の手入れをしたり、新しい友人と出会ったりするうちに、傷ついていたフランシスの心は、生まれ変わったように生き生きとしていきます。旅は、気分転換ができて、リフレッシュもできる。新しい自分を見つけることだってできるのです。


次ページは、広大なアメリカを旅するロードームービーを紹介します。
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