旅心に誘われる ヨーロッパ編
ヨーロッパは、人気の旅のディステネーション。ロンドン、イタリア、ウィーン、パリ。人気のスポットは、映画ではどのように描かれているのでしょうか?■ダ・ヴィンチ・コード
『ダ・ヴィンチコード』 ルーブル美術館で殺害された館長の周りには、謎めいた暗号が……。 |
出演は、名優トム・ハンクスをはじめ、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ。ラングドン・シリーズの次回作『天使と悪魔』は、来年公開予定。こちらの映画は、ヴァチカン/ローマが舞台です。
■ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
『恋人までの距離 ビフォア・サンライズ』 初めて出会った同士のみずみずしい会話が心地よい |
旅の途中での出会いはとても新鮮。時には恋に出会うことも。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』は、旅先で出会った二人の一日を、ウィーンの町と共に描いています。旅先で会う人は、普段の生活では、決して会うことができないし、一度、別の方向へ行けば、もう二度と会えなくなる人でもある。そこには、知らない同士の緊張感と、つかの間の出会いであるからこその自由があります。
9年ぶりに再び出会う二人を描いたのが、続編『ビフォア・サンセット』です。今度は、パリが舞台。両作品とも、出演はイーサン・ホークとジュリー・デルピーです。ウィーンといえば、『第三の男』も有名。2作品合わせてみるのはいかがでしょうか?
■アメリ
『アメリ』の舞台であるパリのモンマルトルと言えば、観光で行ったらぜひ寄りたいところ。『ムーラン・ルージュ』で出てくる、キャバレー、「ムーラン・ルージュ」からほど近いところに、アメリが映画の中で働いていて、クリーム・ブリュレをさくっと割っていたカフェも実在しています。ジャン・ピエール・ジュネ監督の独特の感性で、実物より幻想的で、美しく描かれたパリに、心惹かれてしまいます。
■パリ・ジュティーム
『パリ・ジュテーム』 こちらは、パリと愛をテーマに、パリのほとんどの区を舞台にしたオムニバス |
エッフェル塔、セーヌ河岸、バスティーユ、チュイルリー、モンマルトルを始め、パリ20区あるうちの18の区をすべてを描いています。パリに行きたい人、行ってきた人には、必見。東京を題材にそんな映画が描かれるのは想像できませんが、パリなら思わず納得。国境や国籍を超えて、世界中からパリが愛されている証と言える作品です。
■ノッティングヒルの恋人
『ノッティングヒルの恋人』 現代版の『ローマの休日』と言える本作品。美人女優と書店販売員という環境も仕事も違うふたりが恋に落ちる |
ノッティングヒルは、ロンドン西部にある高級住宅街。ポートベロー・ロードでは蚤の市も有名。洒落た高級ブティックやレストランもたくさん軒を並べています。ノッティングヒルは、映画公開後観光客でごった返したという話があるほどです。ストーリーも似ていますが、『ローマの休日』のようですね。
■トスカーナの休日
『トスカーナの休日』 疲れた心を癒す方法がたっぷり。そのひとつは恋をすることかもしれません |
この映画では、小さな農村が舞台です。陽光に満ちたトスカーナが気に入り、フランシスは家まで買ってしまいます。家の手入れをしたり、新しい友人と出会ったりするうちに、傷ついていたフランシスの心は、生まれ変わったように生き生きとしていきます。旅は、気分転換ができて、リフレッシュもできる。新しい自分を見つけることだってできるのです。
次ページは、広大なアメリカを旅するロードームービーを紹介します。