クールさと、ほのぼのラブコメが絶妙な
『ゴーストライダー』
日比谷スカラ座ほか全国ロードショー |
悪魔と取引せざる得なかったスタントバイカーのジョニーは、バイクに乗って正義の鉄槌を下す、ゴーストライダーに変身させられてしまいます。ゴーストライダーは、顔は炎を吹く骸骨。レザージャケットのライダースーツに身を包み、轟音と炎を道に刻みながら進んでいくクールでダークなアクション大作。でも、それだけじゃないところが、見所です。
『リービング・ラスベガス』で、アカデミー主演男優賞を獲得、同時にタフなアクションヒーローも数多く演じているニコラス・ケイジが、アメコミ、マーベルコミックスのダークなヒーローに挑戦しています。
共演は、『イージー・ライダー』のピーター・フォンダが、悪魔メフィスト役、ウェス・ベントリーが、メフィストに対抗する息子、ブラックハートを演じています。
ウェス・ベントリーといえば、『アメリカン・ビューティ』で、隣の家の青年リッキーを演じ、一気にスターダムにのし上り、『スパイダーマン』のピーター・パーカー役の本命として、注目を浴びていた存在。しかし、その後は恵まれず、『サハラを舞う羽根』での、ヒース・レジャー演じる主人公の友人役の他は、映画ではほとんど姿を見せませんでした。
『ゴーストライダー』は、マーベルコミックスの人気キャラクターの映画化作品。 |
ヒロインを演じるのは、『最後の恋のはじめ方』のエヴァ・メンデス。『最後の恋のはじめ方』でのウィル・スミスとの掛け合いも、ワクワクさせられましたが、『ゴーストライダー』でも、コミカルで、ロマンチックな味は健在。エヴァ・メンデスとニコラス・ケイジのやりとりも、キュートで微笑ましくて笑えます。
『ゴーストライダー』には、もうひとつ、見逃せない特徴があります。スーパーヒーローものとしては、珍しく、主人公がポジティブなのです。ダークでクールだけど、ニヒルじゃなくて、前向き。それが、今的なヒーローなのかもしれませんね。
CG満載のハリウッド大作アクションというだけでは、最近は、受けません。だから、クールでダークだけど、微笑ましくってロマンチック。そしてコミカル。様々なテイストが混在し、不思議にほのぼの感漂う映画となっています。それも、芸達者なスターを揃えたおかげかもしれません。
【作品評価】
ダークでクールなCGアクション大作度:★★★★
ロマコメ度:★★★★★
(※最高評価は★5つ)
【関連DVD】
『ゴーストライダー』と合わせて見ていただきたい作品を紹介します!
・スーパーヒーローとヒロインの恋愛と言えば『スパイダーマン』『スパイダーマン2』ピーターとメリー・ジェーンの恋の行方が気になります。
・キュートな悪役と言えば『デアデビル』コリン・ファレルの悪役は必見。
・バイクが出てくる映画と言えば『イージーライダー』バイク映画の名作。これを見ずしてバイクは語れない。『モーターサイクル・ダイアリーズ』ガエル・ガルシア・ベルナルが伝説のチェ・ゲバラを演じる『トルク』痛快バイクアクション映画『M:I-2』疾走感たっぷりの芸術アクション映画
・出演者作品『ナショナル・トレジャー』夢を追い求める男をニコラス・ケイジが演じた大ヒット作『最後の恋のはじめ方』ウィル・スミス、エヴァ・メンデスの傑作ラブコメディ。『アメリカン・ビューティ』アカデミー賞作品賞受賞作。
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