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007カジノ・ロワイヤル 男を磨く6のルール

12月1日から公開の『007カジノ・ロワイヤル』は、新ボンドとして金髪、青い目の演技派、ダニエル・クレイグを起用。ジェームズ・ボンドが007になるまでの道筋が描かれています。男を磨くポイントをチェック!

執筆者:オライカート 昌子

12月1日に007シリーズの最新作『007カジノ・ロワイヤル』が公開されます。ジェームズ・ボンドと言えば、タフネスとエレガンスを同時に持ち合わせた成熟した男の魅力の代名詞。でも、初めからそうだったわけではありません。

今回の映画では、ジェームズ・ボンドが007となり、男を磨く道程がスピード感溢れるアクションと、ドラマチックなロマンスとともに描かれています。今回、新しくジェームズ・ボンドを演じるのは、英国の演技派、ダニエル・クレイグ。荒削りで野生的なボンドが、一皮向けていく道筋を、リアルに感動的に演じています。今回の記事では、磨かれた男、007ジェームズ・ボンドになっていくポイントをチェック! 

その1 ボンドはリスクを冒す

007カジノ・ロワイヤルの画像
12月1日公開の映画『007カジノ・ロワイヤル』のボンド、ダニエル・クレイグは、そのままSAS(英軍特殊部隊)にも合格できるとスタントチームに太鼓判を押されるほど、鍛え上げ、アクションに望んだ
007シリーズは、ピアース・ブロスナンの活躍で、再び人気シリーズの地位に返り咲きましたが、今回、新しいボンドに、ほぼ無名のダニエル・クレイグを抜擢したことで、論争を巻き起こしました。金髪で青い目、今までのボンドと比べると背も低く、性格俳優になりかけていて、悪役に見えなくもない容貌。

ところが、いざ蓋を開けてみると、英国やアメリカでは絶賛の嵐が巻き起こるほど、評価が高い作品となりました。映画会社の賭けは当たったのです。

ダニエル・クレイグのほうも、有名な俳優がイメージを固定されるのを嫌って敬遠するようなボンド役を、引き受けることは大きなリスクがあったと思います。玄人好みの俳優として、インディーズ畑で、順調なキャリアを築いてきて、わざわざ挑戦する必要があったのかどうか。

予算をかけた大作では、ヒットは大命題、彼の起用のせいで失敗したなどと、言われるわけにいきません。身体を作り、リアルなアクションのためにスタントも保険会社が許してくれる限り自分がやるほど身体を張り(高いクレーンの上など)、演技派俳優に見えない迫力と切れのあるアクションを見せてくれます。

映画の中のボンドも、リスクを冒し続けます。計算した上で行動しているようには見えない荒削りなボンドが、がむしゃらな行動を続けることで、失敗を重ね、経験を得て、洗練され、計算の上でのリスクを冒すことができるようになる過程が描かれています。

成功にはリスクを冒す経験が不可欠。今までどおりのことをしていたら、いつかは先細りになるのが見えています。リスクを冒すことで、(初めはがむしゃらでも)成長し、磨かれていくのではないでしょうか。

次ページでは、さらに男を磨くルール ユーモアと恋愛についてです>>
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