もう一度絆について考えさせてくれる映画
『ブロークバックマウンテン』は愛について深く考えさせてくれる映画 |
カウボーイ同士の恋愛というタブーを描きながら、見た人は全員、もう一度「愛」について考えるはずです。「愛」は、これほど、強くて、激しくて、切ないものなのだという事実が、深く心に刻み込まれる映画です。
一生の間、たくさんの人に出会うけれど、深く愛するようになる人はほんの一握り。その人との間にあるものは「絆」としか表現できない特別なものです。この人がいてくれてよかったとか、この人がいるから頑張れると思える相手の存在をもう一度深く確認したくなる映画だと思います。
アン・リー監督の抑えているがゆえに激情が際立つ演出と、ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホールの勇気ある演技が、素晴らしい作品です。
女性のたくましさについて再確認させてくれる映画
コールドマウンテンはロマンチックなだけじゃない格調高い映画 |
二人は全く違う世界で、また会う日のために格闘することになります。インマンは、戦場から故郷への長い道を歩き続け、エイダは、生活を立て直すためにたくましさを身につけます。南北戦争の悲惨な描かれ方は、『風とともに去りぬ』以上ですが、美しい情景と音楽が、悲惨さを和らげ、格調を高めています。
インマンを演じるジュード・ロウ、エイダを演じるニコール・キッドマンも熱演ですが、エイダを助けるルビーを演じ、アカデミー助演女優賞を受賞したレニー・ゼルウィガーのたくましさは必見です。また、ナタリー・ポートマンもインマンをかくまう女性で光る演技を見せてくれます。
悲惨な戦争の中でも、たくましく生活を続けていく女性の強さは、どこの世界でも共通していることを再確認させてくれる映画だと思います。
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