人生を変えた『ドン・キホーテ』
『ジギル&ハイド』に続き、2度目の日本公演に挑むチョ・スンウ(左)とプロデューサーのシン・チュンス |
プロデューサーのシン・チュンスさんは、前回日本で公演した『ジギル&ハイド』も手がけています。今回日本で2回目の公演として、『ラ・マンチャの男』を選んだ理由を教えてください。
シン・チュンス:
『ラ・マンチャの男』は、日本でも長く愛されている作品だと聞いています。この作品はミュージカル・ドラマであり、華やかな舞台装置や華麗なショーによって繰り広げられる数々のミュージカルの中でも解毒剤としての役割を果たすものだと思います。この作品が送るメッセージは、今の時代に合っているものだと考えています。
プレス:
チョ・スンウさんは『ラ・マンチャの男』に特別な思い入れを持っているそうですね。
チョ・スンウ:
中学生の頃、憂鬱で夢がない日々を送っていました。何をしたら良いのかも、なぜ生きているのかも分からない。そんなときに偶然ミュージカル『ドン・キホーテ』を見て、大きな夢を持つようになりました。私はその作品を見て、俳優になろうと誓ったのです。それから10数年。私は役者になり、ドン・キホーテを演じることになったのです。『ドン・キホーテ』は、人生最初のターニングポイントになった作品です。
次ページでは、「一番心に響いた台詞」について語ります。