「悲しい目」の初恋の物語
監督はひと目でカン・ドンウォンが気に入ったという |
イ・ミョンセ監督:「この映画は2つの観点から見ることができると思います。1つはナムスンの初恋、もう1つは悲しい目の初恋です。初恋ははっきりとした記憶が残るのではなく、自分の心の中で作られるものだと思っています。実体を持ってしまうと、まったく別のものに変わってしまうのです。だからナムスンの初恋という立場から見た場合、心の中の感情を残すために名前を明かしませんでした。「悲しい目」という名前は、仕方ない状況のために、哀しくならざるを得ない立場からそういう名前をつけた。カン・ドンウォンさんに会ったとき、まさに「悲しい目」だと思ったので彼をキャスティングしました」
カン・ドンウォン:「僕の目はハ・ジウォンさんが言ったとおり、「眠そうな目」だと思います。彼女はいつも僕のことを「眠そうな目」だと言っていました。悲しい目と眠い目は合い通じる目だと。撮影中には「名前がないんだったら、ボンパルにしよう」と話していました。ボンパルというのは韓国語で言うととても田舎っぽい名前なんですね。日本でもそういうものがあると思いますが、そういう名前です(笑)」
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会見の途中で、ちょこちょことつつき合っていたカン・ドンウォンとハ・ジウォン。2人が語っていたように、本当にお互いリラックスできる間柄なのだということが伝わってきました。ジョークの息の合い方も、なかなか!ですよね。その一方で、ハ・ジウォンの言葉を時折深くうなずきながら聞いているカン・ドンウォンの真剣な表情も印象的でした。
カン・ドンウォンに会うのは昨年の「オオカミの誘惑」の来日会見以来だったのですが、この一年で、すっかり落ち着いた大人の男性に成長していました。前回はテレ屋でトークも恥ずかしそうだったカン・ドンウォンが、今回の会見では、ジョークを交えしっかりとツボを得た答えをしていたのにはちょっと感心。
次回の記事では「監督が語るカン・ドンウォンの魅力」をお届けします!
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4月22日(土)より丸の内ブラゼールほか、全国松竹・東急系でロードショー