とってもキュートでとってもオカシク、そしてちょっぴり切なくなったりもするラブストーリーが来年公開されます。主演は韓国で今年活躍した演技派のチョン・ジェヨン。映画と彼の魅力をご紹介しましょう。

見どころその1「ふたりの距離は、近くて遠い、39歩」

アンバランスな二人の恋に、どきどきのストーリー。39歩の距離の行方は!?Copyright 2004 (c) Cinema Service Co., Ltd.
長年付き合ってきた恋人から突然別れを切り出されたうえに、医者から余命三ヶ月と告げられた男が主人公の恋物語…。
 ストーリーをこう書き始めると、「闘病モノ?」「悲しい話?」という印象を持つ人も多いかもしれません。でも、映画「小さな恋のステップ」は、じめじめ感とは無縁の、後味さわやかな作品です。
 「小さな恋のステップ」という邦題は、主人公の男性トン・チソン(チョン・ジェヨン)と女の子ハン・イヨン(イ・ナヨン)の出会いのきっかけを象徴している言葉。人生なにもかもツイていないように見えるチソンですが、実は小さな恋のきっかけがすぐそばにあったのです。その距離は「歩いて39歩」、そう、すぐ近所に「ずっと前からチソンが好きだった」、イヨンという女の子がいたのです。
ちょっとおかしなところもあるけれど、とびっきりかわいくてとびっきり素直な彼女を見たら、どんな男の子も恋に落ちてしまいそう…なのですが、妙にまっすぐで不器用な彼がそんなことに気づくはずがありません。なんともじれったい二人の姿に、思わず声援を送ってしまいたくなる物語です。
イヨン役を演じているイ・ナヨンは仙道敦子に似た瞳が印象的な知的美人。この作品で韓国最高の映画賞、青龍賞の2004年度最優秀主演女優賞を受賞しています。

見どころその2「チョン・ジェヨンの変身振りに大注目!」

一途な姿がとてもキュートなイ・ナヨン。Copyright 2004 (c) Cinema Service Co., Ltd.
実はチョン・ジェヨンは私が今注目している韓国の俳優ナンバーワン。唇を薄くした佐藤浩一風(!?)のチョン・ジェヨンは、朴訥としていながら、実はとっても演技派なのです。
これまで日本で公開された映画の中の彼、例えば「ガン&トークス」のスナイパーや「シルミド」の元死刑囚などで演じた、渋くクールでタフな役を記憶されている方も多いはず。
私も特に「シルミド」での眼光鋭い死刑囚の姿が印象深かったのですが、この映画を見て思わず「あれ??」
なんとも味のある見事な三枚目ぶりを発揮しているのです。あまりにもはまっていて、その姿はこれまでの映画の彼とはまるで別人のよう。「小さな恋のステップ」でのチョン・ジェヨンを見た方はきっと、どうしようもなく情けない彼を、守ってあげたくなってしまうことでしょう。
韓国の俳優の中には、若手でも作品によって雰囲気をがらりと変える人も少なくないのですが、この映画のチョン・ジェヨンの変身振りは別格です。
クールな彼、そして情けない彼。いったいどちらが本当の自分に近いのか。とてもとても気になります。

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