好奇心にあふれる目がキャスティングを決めた
演技の前には必ず踊るというダンスをファンミーティングで堂々と披露してくれました。全く恥ずかしがらない度胸はたいしたもの! |
実は、監督は最初はイ・ヨンエさんに似た細面で端正な顔立ちの別の子をキャスティングしていたといいます。ところが、違う役にキャスティングしていたジョンウンちゃんの好奇心にあふれた目をみた瞬間、ジョンウンちゃんを主役に急遽抜擢したといいます。
ややもすると子供らしさを失いがちなチャングムのセリフを、ジョンウンちゃんは天性のあどけなさとのびのびした姿で演じました。ドラマの土台ともなる幼少時代を一層魅力的なものにしたことは、ドラマ全体の成功につながる大切な要素だとも言えるでしょう。
韓国で子役は大スターへの登竜門
子役というと、日本ではホームドラマに出てくる家族の子供(渡る世間のえなりかずきなど)というパターンが一般的ですが、韓国ではドラマの最初の数回に「主人公の子供時代」がよく登場します。例えば、「天国の階段」や「悲しき恋歌」「秋の童話」などがそのパターンに当てはまります。そして、韓国の「秋の童話」のムン・グニョン、「天国の階段」のイワンなど、「主人公の子供時代」を演じた役者がブレイクするケースが多くみられます。なぜ、主人公の子供時代からストーリーが始まるのか。ドラマ「ソドンヨ」のソン・ジウォンプロデューサーはその理由を「主人公の幼いころを描くことによって、性格や成長の背景がよりはっきりとわかるようになる」と語っています。つまり、幼少時代に比重を置くドラマが多いため、子役の選抜が重要になり、ドラマの中で大切な役割を果たす子役は視聴者の心に残りブレイクする…という公式が成り立っているのです。ちなみに、キム・ヒソンやソン・ヘギョも子役出身のスターです。
チョ・ジョンウンちゃんは、「チャングムの誓い」をきっかけに、韓国だけでなく、ドラマが大きな反響を呼んだ中華圏でもブレイク。2006年には香港映画「超班寶寶」に主演することも決まっています。韓国ではすでに「未来の主演女優賞」との呼び声も高い有望株となっています。
チョ・ジョンウンプロフィール
1996年3月10日生まれ血液型O型
出演作 ドラマ「アックジョンの宗家(原題)」(2004)「宮廷女官チャングムの誓い」(2003)「ベスト劇場 夫のキス(原題)」(2000)「ひよこよ飛べ(原題)」(2001)
■「日韓友情年2005 チャングム ファン・ミーティング~韓国食文化との出会い~」
「チャングム ファン・ミーティング」にはチャングムの声を演じた生田智子さんや韓国通の黒田福美さん、歌手のキム・ヨンジャさんも登場! |
チョ・ジョンウンちゃんとヤン・ミギョンさん(ハン尚宮役)が来日し、NHKホールで行われたファンミーティングの模様が12月10日(土)BS2で放送されます。「名場面ベスト5、もう一度泣きたいあのシーン」や「めざせ最高尚宮 チャングムクイズ」などファンにはたまらない内容が盛りだくさんです。