ニューシングルは「最後の雨」
この秋は彼の新しい姿を見ることができる!? |
「中西さんは韓国でも人気があり、前から好きだったアーティストです。三枚目のシングルを作るにあたり、日本の曲をいくつか聴きましたが、この『最後の雨』のメロディーが気に入り、僕の声のトーンにも合っていると思いました。雰囲気のある曲で、悲しげながら強いアピール力を持っています。雨が降っているときに、一人で聴くのがおススメです」
実はZEROに取材で会うのは今回が三度目。一年前の日本でビュー直前にあったときよりも数段日本語が上達していて、時折日本語で答えていました。
ー日本語がとても上手になりましたね。
「言葉を覚えると、活動の機会も増えるしコミュニケーションが直接取れるので仕事の合間をぬって一人で勉強しています」
日本への特別な思い
ZEROにとっては、日本は特別な存在の国です。韓国では1998年にデビューしていましたが、長い間、いや今でもファンの前に自分の姿を見せたことはありません。CGで作られたタレントが歌を唄う「サイバー歌手」(当時の芸名はアダム)として活動していたからです。顔を出すことができないのでテレビやコンサートはNG。ラジオやアルバムを通じて活動の場を広げてきました。ドラマ「美しき日々」で主題歌を歌いながら、覆面歌手ZEROとして、歌声だけでの出演をしました。ドラマのヒットによってZEROの名は韓国中に広まりましたが、それでも決して自分の姿を明かすことはありませんでした。
「サイバー歌手としてデビューしても、いつかはファンの前に出るのが普通ですが、韓国では、わたしはその機会を上手くつかめずにいました。ファンの人たちからは、『何か深い事情があるのですか』と心配の手紙を送ってくれた方もいました。もったいぶっていたわけではないのですが、姿を見せることができず、とても申し訳なく思っていました」
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