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きみは「大人のコンソメ」を覚えているか?(2ページ目)

現在、個性的な深夜バラエティが充実するテレビ東京。そのルーツをたどれば、たった一本の番組「大人のコンソメ」に辿り着くことを、君は知っているか? 異論はあるかもしれませんが、思い入れたっぷりに語ります。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

出演陣が番組を愛していたのは確か

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※番組の企画より、出演者の熱意が上回ったことでミラクルが起きた実例。その後スタッフが以前のものを上回るべく奮闘したからこそ、シリーズ通してのハイクオリティとなりました。
当ガイドの心配が的中したって訳でもないでしょうが、「大人のコンソメ」は旬の芸人をそろえながらも、それほど話題にはなりませんでした。ただ、出演者のやる気が全編からみなぎり、基本テーマはともかく、フリートークになるとメチャメチャ面白かったりして、みんなに愛されている番組なんだなということはビシビシ伝わってきましたが。

その後、当初の企画は大幅にリニューアルされ、紆余曲折があった後に始まったコーナー「ブルードラゴン」が、これまた凄かった!! 一対一で向き合った二人が、話術のうまさだけで相手に青汁を飲ませるように仕向けるというコンセプトで、おそらく一般視聴者には何のことだか皆目見当が付かなかったことと思います。


打ち切り番組の遺志は子孫に受け継がれ

しかし、それでも見ていて飽きが来なかったのは、出演陣が「何とかして面白くしてやろう!!」という熱意を持ち、目一杯個性を発揮していたからかも。ちなみにこの企画、実質的な後続番組である「ゴッドタン」の中で、「アイドルにおっぱいを見せてもらおう」という無謀企画に換骨奪胎され、人気を集めています。

「大人のコンソメ」自体は、半年間で終了となりましたが、先ほど挙げた「ゴッドタン」をはじめ、「もやもやさまぁ~ず2」「アリケン」「やりすぎコージー」「音楽ば~か」などに、精神が受け継がれている気がします。

「コンソメ」という言葉には、フランス語で「完成された」という意味があるそうですが「大人のコンソメ」は完成からもっともかけ離れたところにあった、ある意味、とてつもない実験番組だったからこそ、後続のバラエティの中に、そのスピリットが綿々と受け継がれているんですね。

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