最後に残された悪役保護区「水戸黄門」
テレビドラマ水戸黄門 我らが副将軍! 世直し40年 (白夜ムック Vol. 331) ※40年に渡る番組の歴史を網羅し、五代目黄門里見浩太朗はじめ現レギュラー陣によるインタビューを掲載。『水戸黄門』のすべてがわかるアニバーサリー本。 |
第1シリーズ開始が1969年というから、なんと40年を越えてまだまだ人気を集めるスーパー長寿番組。現在は第40部を放送中ですが、関東では再放送枠で初代黄門の東野英治郎が大活躍。見比べてみるのも一興でしょう。
つまり、40年にわたって、悪代官や山賊、悪徳商人たちが入れ代わり立ち代わりお茶の間を賑わせてきた訳です。ある意味、彼らが幕府転覆を企て、抜け荷を謀り、娘をかどわかし、茶店の団子代を踏み倒すことで、ブラウン管の向こう側に団欒を届けていたんです。
悪役ファンは顔と名前を一致させよう
そんな悪役陣の重要性を承知してか、「水戸黄門」の番組HPには「悪役列伝」というサイトが設置されています。毎回、ドラマの中で悪事を働いた人間の役名と俳優名が、アップの顔写真とともに紹介されるというもので、これが便利。いたってシンプルな作りですが、これまでのドラマHPには有りそうで無かった新機軸でしょう。ドラマの中で強い印象を受け、顔ははっきり覚えてるのに、名前が分からない、という経験は誰でもある筈。でも、このサイトを見れば一目瞭然なんです。
しかも、柳沢吉保役の石橋蓮司、悪僧正役の麿赤児と、黒幕陣もここでは健在。他ドラマではめっきり見ることが出来なくなった、悪の競演を楽しみ、悪役鑑賞でドラマの楽しみ方の広げてみてはいかがでしょうか。