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君は「スジナシ」を知っているか?(2ページ目)

もともと名古屋ローカルでスタート。関東では毎週金曜深夜3時から放送中の「スジナシ」という番組が、ここにきて注目を集めています。ドラマとバラエティの面白さを良いトコ取りした、不思議なプログラムなんです。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

森光子から蛭子能収まで(笑)

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スジナシ 笑福亭鶴瓶×妻夫木聡×宮藤官九郎 (DVD)
※ 「スジナシ」の東京進出を記念して製作されたSP版の模様を収録。笑福亭鶴瓶、妻夫木聡、宮藤官九郎の3人が即興ドラマに挑戦。果たして今回はどんなストーリーが生み出されるのか?
「スジナシ」のフォーマットは、前半部分でゲストとの即興芝居を演じ、後半ではそのプレビューを見ながらトークを展開するという2部構成。このプレビュー・トークがミソで、場面ごとに演技の反省や、どんな思いで台詞を言ったかなどが、鶴瓶の進行でユーモアたっぷりに繰り広げられます。

10年を越える放送の中で、大スターも数々登場されていますが、一方で渋い演技のバイプレーヤーの出演も少なくありません。演劇畑で即興芝居に慣れているということもあるんでしょうが、見応えは知名度の高いスターに決してひけを取りません。

以前から脇役マニアだった当ガイドにとっては、日ごろ1、2シーンしか見られない俳優さんを存分に見られることも、「スジナシ」の魅力の一つなんです。知名度アップして全国区の番組になっても、こうした人選は続けてほしいものですね。

ドラマというよりも心理戦?

毎回、ドラマに入ってからのやり取りを聞いていると、芝居というよりも相手の出方を推し量りながら、自分に有利な展開を作り出そうという、一種の心理ゲームのように思えてきます。おそらく、即興じゃなくてもどんな演劇にもこうした要素はあるんでしょうが、それがトークの中で明らかになっていくところに、これまでの番組にはない面白さにあふれています。

記者会見の席で劇団ひとりは「すごくストイックな番組というか、思いついてもやれないですよね。師匠がやっているということで、喜んで出てくる方もいっぱいいると思う」と「スジナシ」を評しました。冗談半分に2代目MCになれと指名されてましたが、当人は大いにやる気のようでした。

あの人を「スジナシ」で見たい!
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