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刺激的な同業者批評を見せた「芸人ドラフト」(2ページ目)

先日、人気番組「アメトーーク」の中でオンエアされた企画「芸人ドラフト会議」は、一見ジミな雰囲気に反して、刺激的な内容でした。いったいどこが刺激的だったのか?紙上レビューを試みてみます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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ブラマヨ小杉ブレイクか!?

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薄毛の品格 (単行本) ブラックマヨネーズ 小杉 竜一 (著)
※“薄毛戦士”と自称する小杉竜一の熱くてハゲしい想いがつまった禁断の初著書。頭髪は薄くても人望は厚いことを、今回のオンエアが証明してました。
「芸人が自分の番組のゲストを選ぶ」という一見シンプルな企画は、日ごろ同業者の実力をどう評価しているのかという、知られざる事実を気づかせてくれました。しかも、ただ面白い人ばかりを集めれば番組が成立するというわけじゃないことも。

今回、いちばん得をしたのは、なんと言ってもブラックマヨネーズの小杉竜一でしょう。何しろ、第一位選択で、ド頭の有吉と田村で指名がかぶってしまったんですから。正直、一般視聴者にはそれほどトーク番組に不可欠な存在というイメージがなかっただけに、大いにイメージアップとなったのでは。

そのほか上位指名で高田純次、土田晃之、矢作兼、勝俣州和、河本準一、品川祐など、誰もが認める実力者が選ばれる中、やはり異彩を放ったのは有吉の選択。清水ミチコ、堀越のり、蛭子能収、ムーディ勝山というかなり練り込んだキャスティングに加え、トリにMCの蛍原徹を指名して「アメトーーク」自体の盛り上がりまで考えた布陣は、お見事の一言に尽きます。

「ドラフト」だけじゃもの足りない!!

ひとつ意外だったのは、有吉が「ダメ番組」のエースとまで評した蛭子さんを、他でもみんな欲しがっていたってこと。それだけ人気なのに、最近それほどテレビで見掛けないというのはナゼ?

今回のように、一見テレビ的じゃなさそうな企画でも、独自の視点があれば実現してみる価値があるということが良く分かりました。さらに今回の企画を進めて、実際に「有吉のクソトーク」を「アメトーーク」内でオンエアするのもアリなんでは? 番組スタッフの英断に期待したいところです。

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