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フジ「バラエティルーツの旅」に異議あり!?

2月28日に明石家さんまのMCで堂々4時間越えの超拡大版でオンエアされた、フジテレビのバラエティを振り返る特別番組。大変堪能しましたが、昔ながらのTV好きの1人として、ちょっと意見を差し挟みたくなって…。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

二度と見られない!?貴重映像が続々

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オレたちひょうきん族 THE DVD (1981-1982)
※伝説的バラエティのBOX第1弾。今作は看板コーナー「タケちゃんマン」を収録。「VSブラックデビル編」「VSアミダばばあ編」「VS知ってるケ編」を収める。
ちょうど50年前の昭和34年3月1日。フジテレビが8チャンネルで本放送を開始し、本格的なテレビ時代の幕開けとなりました。あれから半世紀、現在のテレビ業界は“地上波デジタル”という新しい局面に立ち向かっています。

その50周年を記念して、フジテレビの歩みを振り返る特別番組が、3夜にわたってオンエアされました。中でも、明石家さんま司会でバラエティの歴史に迫った「バラエティルーツの旅・あなたがいたから僕がいる」は、従来の回顧番組とはさすがに格の違う充実ぶりでした。

見えない努力が番組を支える

いちばん驚いたのは、テレビマニアの当ガイドでさえ初めて見る映像が満載だったこと。しかも、まったくと言っていいほど、映像の人物にモザイクやぼかしが掛けられてない。これは今の時代では相当に手間暇がかかる作業になります。

ひと昔前なら、過去の映像を編集して一挙に見せる特番は、比較的お手軽でした。しかし、肖像権等の問題が避けて通れない今、画面の端で見切れてるだけの人からの了解も必要となりました。パーティーや運動会など大勢の有名人が登場するシーンをオンエアするには、相当な数の許諾を必要としたはず。

森繁久弥をはじめ、長嶋茂雄、石原慎太郎・裕次郎兄弟、大鵬などなどが映り込んだ映像が、当たり前のように流れましたが、そのための交渉はかなりハードだったのでは。ちなみに、唯一といっていい顔ぼかしシーンは「オールスター水泳大会」でのオッパイポロリ要員の方々。うーん、これは仕方ないか(笑)。

人気バラエティの源流を辿っていくと…
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