「サザエさん症候群」ってナニ?
オムニバスアルバム『日曜夜のテレビは哀愁』(ソニーミュージック) 『笑点』から『情熱大陸』まで、日曜夜の人気番組のテーマを一まとめに。笑って聴くも良し、泣いて聴くもまた良し |
「サザエさん症候群」という言葉を聞いたことのある方は、決して少なくないのでは。楽しかった休日も終わり、また明日からは仕事や学校の日々が始まることの寂しさから起きる、精神的な症状のことです。
当初は『サザエさん』ばかりが注目されていましたが、上記アルバムが話題になったように、他の日曜日の人気番組からも哀愁を感じる人は少なくないとか。という訳で、ここお笑い・バラエティガイドのジャンル内作品を中心に、哀しみのエッセンスを味わってみたいと思います。
哀しみが訪れる時間(とき)
では日曜日の哀しさはどこからやってくるのか? 具体的に何時くらいに来るのか? もちろん 、人それぞれでしょうが、フツーは夕方辺りから徐々にこみ上げてくるんだとか。日曜夕方の定番バラエティと言えば、めでたく2100回を迎えた、超人気番組『笑点』。冒頭紹介したアルバムにもお馴染みのテーマ曲が収録されていますが、個人的にはいま一つ哀愁を感じるまでにはいかないんですよね。
曲調が明るすぎるから、という理由ではないと思います。『サザエさん』のテーマ曲も、親しみやすいメロディでありながら、そこから哀しみを感じる人もいますから。では『笑点』には何が足りないというのでしょうか?
次のページでは、日曜夜の哀しみをもっと詳しくご紹介します。