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マジック番組を見て感じる2,3の疑問(2ページ目)

またまたブーム到来の雰囲気なのが、スペシャル編成で行われるマジック番組。人気が高いのは結構なんですが、多少気になる点がなくもなく…。ということで、今回はマジック番組に思うことなどを書かせてもらいます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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マジック界永遠の問題「タネ明かし」

奇跡の指先 前田知洋 スーパー クロース アップ マジックII
この「タネ明かし問題」ですが、こちらは現時点では裁判沙汰こそなってませんが、かなり根深いようです。簡単に説明すると「タネ明かし」をタイトルに付けたバラエティが、高視聴率を獲得すると分かり、各局がタネ明かし番組を放送。それに対して、マジシャンの団体から、猛抗議が寄せられているのです。

「マジシャンにとって、手品のタネは生命線のようなものであり、それをバラされることは死活問題に繋がる」というのが抗議の概要です。確かにプロ、アマ問わずマジシャンにとって不利益を生じさせる放送は、自粛する必要があるのかもしれません。

ただ、実際にその手の番組を見てみると、タイトルで大げさに「タネ明かし」と銘打ってる番組に限り、内容的には子供向けの本に掲載されているようなトリックの紹介だったり、高度なトリックが使われていると思われるマジックが登場すると、「トリックは皆さんで推理してみてください」の一言で終わったりとか(笑)。

テレビのタネ明かしは、まだ穏やかな方?



大抵の場合、タネ明かしをして見せるのも、れっきとしたマジシャンなので「ここまでなら許される」という自らの基準の下で披露しているようです。それでも抗議する人は出てくるでしょうが、現時点ではそれほど悪い影響をもたらしていないのでは。と、一ファンとしては見ています。

実際問題として、テレビ以上に過激な種明かしを行っている媒体は、雑誌、書籍、インターネットなどで、多数見受けられます。そこにはマジシャンが介在していない場合もあり、完全なルール違反である旬のネタのタネ明しまでされてるようです。

ただ、この先、種明かし番組がヒートアップして、テレビ番組もそんな泥沼状態に陥らないとは断言できません。だからこそ、現在もマジシャンの皆さんが厳しい目でチェックしていることに意味があると思えますし、目に余るタネ明しが行われた時には、一般視聴者も批判の声を挙げるべきでしょう。

では、マジック番組最大の問題とは?
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