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30代!将来の"どんな"備えを"いくら"で考えればいい?(3ページ目)

「30代からの資産形成」入門として、基本的な考え方を紹介します。まず、第一のポイントは、具体的にどんな将来の備えが必要で、いくらくらい必要か、というお話です。一度考えてみるだけで、明日からの人生のイメージが変わってくるかもしれませんよ?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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もし分からないときは、とにかく貯金を始めてみよう!

さて、3つのお金のニーズについて「いくら」を考えてみました。現役時代に求められるお金の準備額はなかなか高額であることが分かると思います。このうち、生活コスト以上にかかる費用を単純に足し合わせてみたとしても、
住宅費用(賃貸派の老後の家賃相当分) 2100万円
子ども2人と仮定した高校と大学の学費 2000万円
老後のための資金準備(余裕を少し見て)3000万円
となって合計で7100万円というとんでもない数字になってしまいます。
独身で親と同居の人でもやはり3000万円というハードルは残ります。

一度も考えたことのない人であれば、この金額は驚きの数字だと思います。しかし、日々の生活の中で手取りの10%前後をコツコツ積み立てているような人にとってはそれほど驚くべき金額ではありません。きちんと毎月の住宅ローンを返済していければ、生活の中で返済ができますし、学費も早めに準備していけばそのときいきなり1000万円かかることはありません。
また老後のお金も退職金や企業年金を引いた残りを自分で準備すると考えて、コツコツ積み立てていけば、実現は十分可能な金額になってきます。

しかし、まったく何も考えずに、毎月の収入を毎月の買い物に回したまま40歳を過ぎてしまうと、これは大変な人生になるおそれがあります。もし、今までなんとなく買い物をしたり無駄遣いを繰り返しているため貯金がゼロの人は、そろそろ生活を見直してみてください。

そして今月からでもいいので、貯金を始めましょう。どんな大きな目標も、毎月とボーナスごとの貯金からです。ぜひ将来のことを見据えて、生活をリスタートさせてみてください。

30歳代のあなたが、このコラムを読んで、「ちょっと人生とお金について考えてみよう」と思っていただければ、と思います。
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