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30代!将来の"どんな"備えを"いくら"で考えればいい?(2ページ目)

「30代からの資産形成」入門として、基本的な考え方を紹介します。まず、第一のポイントは、具体的にどんな将来の備えが必要で、いくらくらい必要か、というお話です。一度考えてみるだけで、明日からの人生のイメージが変わってくるかもしれませんよ?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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2●子どもの教育資金
第2に考えたいのは教育資金です。結婚しないか、子どもがない場合はもちろんかからないコストですが、子どもがいる限りはきちんと子育てにかかるお金を負担することが親の責任として求められます。

子育てコストのうち、日常の費用は生活費と一体化しながらやりくりすることもできます(子ども手当が実現すればさらに負担は軽減されるでしょう)。しかし、無視できない山があります。それは高校と大学の学費です。

高校の入学金・学費や生活費等、大学の入学金・学費や生活費等を足し合わせると、統計的に子ども1人あたりで1000万円はかかるとされています。学部や大学の選択によりずいぶん費用は変動するため、もっとお金がかかる場合もあります。

学費は子どもの人数分かかりますから、2人なら2000万円、3人なら3000万円と費用を考えておくといいでしょう。

3●自分の老後資金
「家は親の家がもらえるし一人っ子だ」「結婚していないので子どもにお金はかからない」という人も必ずかかるお金があります。それは老後資金です。もちろん、家を買い、子育てする人にもかかる、必ず必要なお金です。

国の年金でどれだけ生活費が不足するかによりますが、仮に毎週1万円不足すると仮定してみます。65歳でリタイアしたとして平均的に20~25年は長生きしますので、25年で試算すると、最低でも1300万円必要ということになります。実際にはもう少し余裕が欲しいでしょうから毎週2万円とすれば2600万円の準備が必要です。インフレが起きる可能性や、国の年金額がもっと目減りする可能性、あるいは長生きする可能性を考えると、+1000万円くらい考えておきたいところです。
いずれにせよ、3000万円前後の準備は考えておきたいところです。

ちなみに、家を買わなかったり、子育て費用がかからない人は、老後準備がラクかというとそうでもありません。むしろ老後資金費用を多く見積もっておいてください。現役時代にこうした費用がかからない分、日常の生活水準を引き上げてしまうことが多いので、老後もお金が必要になると思われるからです。

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