株・株式投資/株式投資のリスク管理や注意点

リスク管理とポートフォリオ運用のススメ(2ページ目)

1つの銘柄に集中するのではなくて、複数の銘柄に分散させる。これはリスクヘッジには欠かせない概念です。そこで今回はリスク管理の方法の1つとしてポートフォリオ運用を見ていきましょう。

川崎 さちえ

川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークション ガイド

ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションやの魅力を伝えている。

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日本株でも投資信託が使える

もちろん、日本株に投資信託を利用するのも「あり」です。日経平均株価に連動するような安定したインデックスファンドと、より高いパフォーマンスを狙うアクティブファンドがあるので、できればこの両方を持ちたいところです。

ただ、今ではたくさんの投資信託が出てきているので、迷ってしまうのも正直なところだと思います。たとえば、環境関連にフォーカスしたものでも種類はたくさんあります。あとは各ネット証券で独自の投資信託も販売されています。たとえば、楽天証券の場合には「楽天資産形成ファンド」、マネックス証券の場合には「マネックス資産設計ファンド」、ちょっと変わったとことろでは「日本株ロボット運用投信 」があります。こういった独自のファンドを利用するのも幅を持たせるという意味では有効です。

個別銘柄でポートフォリオを組む場合

日本株の個別銘柄でポートフォリオを組む場合を考えてみましょう。この場合気をつけなければならないのは、全部同じ業種で組んでしまってはリスク分散の効果が得られにくいということ。たとえば、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダでポートフォリオを組んだとしたら、同じ自動車関連の銘柄なので似たような動きをしてしまいます。特に円高になれば株価が下がりますし、自動車関連の大きなニュースが出た場合でも同じように動いてしまいます。

ポートフォリオを組む意味は、株価が下がる銘柄があるけれども上がる銘柄もあるということで、リスクをチャラにすることでもあります。なので、同じ業種で固めるのはお勧めできません。もし自動車関連の株を買ったのであれば、たとえば円高に比較的強い輸入関連の銘柄を買うということを考える必要があります。

定期的なリバランスをする

ポートフォリオを組むときに考えることの1つが、何をどの割合で買うのか?ということです。たとえば日本株と外国株を半分ずつ買った場合、株価の変動によってバランスが崩れてきます。なのでその割合を保つためにもリバランスが必要になるのです。これはいってみれば定期健診のようなもので、定期的に割合を調整していくこと。

どういったタイミングでリバランスをするのかは人それぞれですが、3ヶ月に1回、あるいは半年に1回くらいといった、割とゆったりとした時間軸で考えればいいと思います。そのときに売ったり買ったりをする程度で、あまり売買をする必要がないのもポートフォリオ運用の特徴の1つ。

リスクを抑えることを考えながら、ゆっくりと運用をするという点では、ポートフォリオを組むことがとても重要になってきます。まずはどういう組み合わせで組むのか。そこから考えてみるのがいいのではないでしょうか。


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