「宝塚ファン」ではメールマガジンのバックナンバーを公開していません。また申し訳ありませんが、再発行もできません。ですので不定期に、バックナンバーを少しずつご紹介いたします。(中略)
自前・既製品の衣装
【190号 2004年10月8日】
「衣装はすべて衣装部さんで作るのですか?」というご質問をいただきました。
答えは――NO。
ほとんどが衣装部(中国の工場も含め)で作られたものですが、生徒さんの自前もあれば、既製品もあります。
◆自前編
基本的には、衣装部さんより出された衣装を着るのが普通だし、必要なものは出してくれますが、「衣装部さんで出されたものが、ちょっと気に入らない…」なんてこともあったり、「どうしても、私はコレが着たい」ということもあるわけです。
と言っても、タキシードや豪華なドレスを自前で着るわけはなく、手持ちのものがあったり、簡単に購入できるものです。
例えば…Tシャツやジーンズ、ジャケットなど。
男役さんのネクタイ。
それからスカーフなど小物類。
衣装ではないけれど、靴も同様。
「ヒールのなるべく高い靴が履きたい…」と、娘役さんがお芝居で履く靴に多いでしょうね。
ダンスシューズなど、履き慣れているものも。
もちろん「これは絶対に衣装部のものを着なければならない」「統一しなければならない」という場合はダメです。
中には「自前を使って下さい」と言われる場合もあります。
「この場面で履くスニーカーは自前で…」と言われ、慌てて買いに行った覚えがあります。
自前を使う頻度は、ショーよりお芝居の方が多いでしょう。
そして、本公演よりバウホール公演の方が多いかな。
そして、自前の何か…を使うのは上級生の方が多いでしょう。
衣装部さんに「私は自前を使います!」とは……下級生はなかなか言いづらいもんですから。