胸布団や肩パットを常に付ける人は、始めから二つを縫い付けたものを使ったりします。
それさえ付ければ、ワンタッチで男役の体に変身というわけです。
補正する道具として……ヒップパットなんかもあります。
お尻の上の方に付けると、ヒップアップされて見えます。
これも、それぞれの体型や役や衣装に合わせて。娘役さんの方がよく使うかな。
それから肉布団。
すご――く太った役……例えば「風と共に去りぬ」のマミーなど……の時。
首の下からウエスト辺りまで、でっぷりとした布団。暑いだろうなぁ~。
肉布団は、衣装部さんが用意してくれます。こんなもの、自分で用意しろと言われても困りますもんね。
そしてこれは……あえて言わなくてもおわかりと思いますが……娘役さんの必需品と言えば――胸パット。
2枚重ね!なんていう人も多いでしょう。
娘役さんの衣装はウエストで絞り、そこからふわっ~と広がるものが多いでしょ?
下半身にボリュームがあるのに上半身が貧弱だとバランスも悪い。みんな華奢ですから。
そんなこんなで……生徒さんたちは、ただ衣装を着るだけではないのです。
どうすれば自分をかっこよく見せられるか、美しく見せられるか、衣装部さんが丁寧に作ってくれた衣装を着こなすことができるか……
そのために自分の体型をよく知り、補正下着のようなものを付けるのです。
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