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【宝塚用語徹底解説】 “思い出し”

稽古の時に使われる“思い出し”という言葉。さて何を思い出す? どんな時に使う? 全国ツアーの稽古を例えにご紹介しましょう。

桜木 星子

桜木 星子

宝塚ファン ガイド

宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団~退団。100年近くの間、多くの大衆に愛されてきた宝塚歌劇の魅力、カッコよくて可愛くて元気なタカラジェンヌたちの素晴らしさを、All About立ち上げ時(2001年2月)よりお話しています。

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稽古の時に使われる"思い出し"という言葉。
字の通り「思い出す」という意味です。思い出すと言うからには、すでに経験したこと。
これは別段【宝塚用語】でもなく、舞台の稽古全般で使われています。

どんな時に"思い出し"をするのか? 
一番わかりやすいのは全国ツアー、中でも「最近上演された本公演作品を全国ツアーで上演する場合」で例えてみましょう。

宝塚大劇場と東京宝塚劇場での約2ヵ月半の本公演を行いました。連日それだけも公演すれば、どの場面の芝居も歌もダンスもすべてバッチリきっちり覚えているか…? 

だいたいは覚えています。でも、本公演→全国ツアーまでの間が空いていたり、それまでの間にバウホール公演が入り全く違うものを体験していると「あれ? あそこ、どうだっけ?」なんてことは多々。

それを思い出す稽古を"思い出し"と呼びます。

芝居の動きや周りとの絡み。
歌の歌詞やハーモニー。
ダンスの振りや位置などなど。

すでに経験していることだから、さほど大変でもありませんが、本公演からの期間が1年も空いていると、体と頭を起こすのに一苦労。

本公演→全国ツアーに限らず、本公演・宝塚→本公演・東京でも。ま、これは楽勝かな。

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