フジテレビにて11月24日(木)~26日(土)の三夜連続で「女の一代記シリーズ」が放送されます。
2日目の25日(金)は——「越路吹雪 愛の生涯~この命燃えつきるまで私は歌う」——

宝塚歌劇の男役大スター、宝塚退団後は女優、日本を代表するシャンソン歌手として、そのエンターテイナーぶりを発揮した昭和の大スター・越路吹雪さん。
越路さんの良きパートナーであった岩谷時子さん、夫の内藤法美さんらを絡め、華やかで、そして波乱万丈に満ちた越路さんの生涯を綴ります。

“越路吹雪”を演じるのは、同じく宝塚歌劇団、元月組トップスターの天海祐希さん。
“岩谷時子”を演じるのは、松下由樹さん。“内藤法美”を演じるのは、小澤征悦さん。

平成のトップスターが演じる昭和のトップスター~日本の大スター。
お二人のタカラジェンヌ時代、岩谷時子さんの宝塚との関わりをご紹介いたします。


越路吹雪さん

愛の生涯~越路吹雪

越路吹雪さんは昭和12年(1937年)、13歳で宝塚音楽歌劇学校(現・宝塚音楽学校)に入学しました。
同期生の人数は94名。その中には“100万ドルのえくぼ”と愛された女優、故・乙羽信子さんらがいらっしゃいます。

学校時代の越路さんについて、こんな話を聞いたことがあります。
「学校時代は、決して成績優秀な生徒ではなかった。歌も上手いとは言えなかった。だけど、小夜福子や葦原邦子らの物真似がとても得意で、将来、大物になる予感がした。」と。また「とても体が柔らかい生徒だった。」とも。

昭和14年宝塚歌劇団入団。宝塚少女歌劇団から宝塚歌劇団に名称が変わった年でもあります。

昭和16年頃より、宝塚歌劇団にも戦争の影響が出始めます。レビューなどの上演が禁止され、やがて劇場もアメリカ軍に接収され閉鎖。
越路さんも、工場や軍の慰問、明日戦地に出発するという特攻隊の前で歌を歌うなど、辛い日々が続きます。

昭和20年終戦。21年劇場返還。
戦後の暗い時代、少しでも夢の世界に浸りたいと、劇場は連日満員のお客様であふれかえりました。

そこにやってくるのが「コーちゃん・ヨッタン時代」
コーちゃんは花組のスター・越路吹雪さん。ヨッタンは月組スター・久慈あさみさん。
その上に“白ばらのプリンス”こと春日野八千代さんが別格扱いのスターでした。

越路さんは「10年に1人、出るか出ないかの大器」と言われ、「彼女のあとは、寿美花代が成長するまでぽっかりと穴があいた」と演出家・高木史朗氏は語ったそうです。

越路さんは「ミモザの花」「センチメンタル・ジャーニー」「ファイン・ロマンス」「ブギウギ巴里」「カルメン」などの作品を通して実力と才能を発揮。
特にジャズや、当時流行りだしたブギウギのフィーリングの良さは誰にも真似ができないほど。