「宝塚ファン」ではメールマガジンのバックナンバーを公開していません。また申し訳ありませんが、再発行もできません。ですので不定期に、コラムを少しずつご紹介いたします。
【62号 2002年5月17日発行】
■初舞台
初舞台生のラインダンスを観たの。かわいいね。初々しいね。
生徒にはみんな、あんな時期があったのね。「信じられない……」と思う生徒さんもいるけれど、真実なのね。
ラインダンスで私が一番好きなトコロは、本舞台から銀橋に渡り、進行方向を向いていた顔を、客席にニカッと向けるトコロなのね。
ナゼ好きなのかと聞かれると、なんか、初舞台っぽいという感じ。
あのぎこちない笑顔、唇の端がちょっぴり引きつっている初舞台生だから許される笑顔が、なんともかわいい。そんな感じね。
でも……よく考えると結構コワイことをやっているわね。
進行方向を見ずに、足をパカパカさせながら銀橋を渡っているなんて。
まだまだ慣れない銀橋。怖い人もいるでしょうね。頑張るのよ。
で自分でも「これはこれでいいのだろうか……」「このニカッはイケテルのだろうか……」「カッコイイのだろうか……」なんて……その時は思わないのが不思議よね。
ひたすら一生懸命。だから尚、かわいいと感じるのね。