文化庁が主催する平成15年度「芸術祭」における受賞者、団体が12月22日に発表され、星組公演‘三井住友VISAシアター’グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌』―オペラ「アイーダ」より―が優秀賞を受賞しました!
9月19日~11月3日東京宝塚劇場で上演されたこの作品は、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「アイーダ」を原作としているものの、宝塚歌劇団演出家、木村信司氏の脚本・演出による宝塚のオリジナル作品。
甲斐正人氏作曲・編曲による美しい音楽が全編に流れ、世界が誇るロシアのプリマ、マイヤ・プリセツカヤさんが2場面の振付を担当されたのも話題を呼びました。
またこの作品は‘湖月わたる&檀れい’の新トップスターコンビのお披露目公演でもありました。
エジプトの若き武将“ラダメス”を、星組の新トップスターとなった湖月わたるさんが力強くさわやかに熱演し、檀れいさんがファラオの娘“アムネリス”を情熱的に官能的に演じました。
ヒロインともなるエチオピアの王女“アイーダ”は、男役の安蘭けいさんが見事な歌唱力で見せてくれました。
「戦いは……新たな戦いを生むだけ…」という強いメッセージ色のこもった作品。
今この時代、観る者の心に多くのものを残したことでしょう。
新しい星組のパワーが一つになった、華やかで豪華な、宝塚でしか作ることの出来ないミュージカル。
星組の皆さん、スタッフの皆さん、おめでとう!
芸術祭ではこれまで、数多くの作品が受賞されました。
1960年『華麗なる千拍子』、1968年『ウエストサイド物語』、1982年『夜明けの序曲』、1984年『我が愛は山の彼方に』、1999年『激情』『ザ・レビュー'99』などなど。
また2000年には『凱旋門』の演技を評価され、専科・轟 悠さんが「芸術祭・演劇部門優秀賞」を、現役の生徒では初めて個人で受賞されました。