こんなリフトをさせようと思っていても、実際踊らせてみたら別のリフトの方がよかったり。この何小節、6名で踊らせようと思っていても、8名に変えてみたり。
結局は、現場で処理ということです。
もう一つの現場での処理は……舞台稽古。
大道具が入り、衣装を着て踊ると、それまでにどんなに打ち合わせをし、それを考慮して振付した振りも、踊れない場合がごくたまにあります。
平場の稽古場では難なくこなしていた振りも、八百屋舞台でだと踊るのがツライ……とか、リフトをしたら、男役と娘役の衣装の飾りが絡まりその先が踊れない……とか。
こうゆう場合は、舞台稽古その場で振りを変更したりします。
また、衣装の使い方……男役の帽子やステッキの持ち方、娘役のドレスの裾のさばき方などを舞台稽古で教えるのも、振付の先生の役目。
日本物に至っては、衣装の使い方はもちろん、小道具の扱い方~所作に至るまで教えます。
そして、舞台稽古でのダメ出しを終え、初日を迎えます。
“依頼された場面の振付をする”だけでは終わらない振付家。演出家と同等の役割を持っていると言えるでしょうね。
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