ハワイの歴史から生まれたローカルフード&スイーツ

ハワイ島ヒロで誕生した「ロコモコ」。各店こだわりの秘伝ソースを食べ比べてみて(写真協力:オアフ観光局)

日系人が経営する小さな食堂で生まれた「ロコモコ」(写真協力:オアフ観光局)

ローカルフードとは、ハワイの日常食のこと。安くて旨くてボリューム満点! ツーリストからは「B級グルメ」と呼ばれ親しまれていますが、ついつい食べたくなる理由は、それだけではないよう。

19世紀後半から20世紀初頭、ハワイではパイナップルや砂糖きび農業が急速に発展し、農園で働く労働者が大量に必要となりました。そこで集められたのが日本、ポルトガル、中国、フィリピンなどの移民労働者。彼らが持ち込んだ故郷の味が融合しあい、現在の家庭料理になったというワケ。そして、その大半が、日本から渡った移民によって作り出されたものだから、日本人の私たちもハマること間違いなしなのです。その中から、特に人気の高いローカルフード&スイーツをピックアップしました。

ローカルフード1 プレートランチ

韓国焼肉のプレート。一般的なプレートランチは7~9ドルが目安

韓国焼肉のプレート。一般的なプレートランチは7~9ドルが目安

アイスクリーム・スクーパーですくったご飯2盛とマカロニサラダ1盛、メインのオカズ(ハワイでもOKAZUと呼ぶ)が一皿に盛られたローカルフードの代表格。移民労働者たちが弁当のオカズを交換しあったことから始まったといわれています。

添えられるオカズの種類も照り焼きチキンやフライ、ビーフシチュー、韓国焼肉、中華、ハワイ伝統料理など多国籍。ショッピングセンターのフードコートのほか、ビジネス街やビーチパークにやってくる移動式のランチワゴン車でも販売しています。

 

ローカルフード2 ロコモコ

レストランでアレンジ゛されたお洒落ロコモコ

レストランではロコモコもお洒落に変身

ご飯の上にハンバーグと目玉焼きをのせて、グレービーソースをたっぷりかけたハンバーグ丼は、ハワイ島ヒロの日系人が経営する小さな食堂で生まれ広まった家庭料理です。肉汁ベースのグレービーソースは店によってこだわりがあり、味わいも異なるので、ぜひ、食べ比べを。醤油を少々かけるとさらに美味です。最近では、照り焼きチキンやシーフードのソテーなど変わり種も登場しています。

 

ローカルフード3 スパムむすび

ワイキキで簡単に買えるローカルフードで、子どもも食べやすい照焼き味

ワイキキで簡単に買えるローカルフードで、子どもも食べやすい照焼き味

ツーリストにもおなじみ、照焼きにしたスパム(ランチョンミート)を四角に握ったご飯の上にのせ、海苔で巻いたおにぎり。卵焼きを挟んだり、ご飯にふりかけを混ぜたりとショップでも家庭でもバリエーションはいろいろ。ABCストアやセブンイレブンでは、保温ケースに入ったほかほかのスパムむすびを販売しています。ちなみに、おにぎりを指すMUSUBIもハワイでは一般的に使われている言葉です。

 

ローカルフード4 サイミン

赤いチャーシュー、スパム、かまぼこ入りのサイミン

赤いチャーシュー、スパム、かまぼこが入ったおしゃれサイミン

干しえびダシのあっさりスープに太めのちぢれ麺(といってもコシはない)、チャーシューの細切りとネギが入ったハワイ版ラーメン。日系移民が中華麺を日本のだし汁に入れたのが始まりといわれています。老舗の専門店ほか、ファミレスでも味わえるのでお試しを。マクドナルドの定番メニュー(インスタントカップ麺)にもなっています。

 

ローカルフード5 オックステイルスープ

煮込む間に脂肪分を何度も取り除く体にしみわたる美味しさ!

チャイニーズパセリ(香草)が苦手な人は、「ノー・パセリ」でオーダーを

ぶつ切りの牛のしっぽを生姜やハーブと一緒にコトコト煮込み、脂肪分を取り除いたさっぱり味のスープで、沖縄出身の日系人が故郷の味を懐かしんで作り出したそう。ホロホロと骨からはがれる柔らかい肉を生姜醤油をつけて食べたり、一緒に出てくるご飯をスープに入れて猫マンマ風にしても美味。

 

ローカルフード6 フリフリチキン

意外にさっぱり味でジューシーなチキン

車を改造した屋台で販売

ハワイ語で「回す=HULIHULI」という意味の通り、特製ソースに漬け込んだ骨付きチキンを炭火の上で回転させながら焼く、さっぱり味でジューシーなバーベキューチキン。ノースショアの週末限定名物で、ほかに、郊外のイベント会場等で見かけることがありますが、残念ながら常設のショップやスタンドはなし。ドライブ中にモクモクとのぼる白い煙と香ばしい匂いがしたら、ぜひ、チェックを。

 

ローカルスイーツ1 シェイブアイス

ハワイを代表するスイーツとなりました。

口の中サッと溶ける粉雪のような食感がヤミツキに

ハワイにアイスクリームしかなかった1950年代に、日系移民のマツモト氏(「マツモト・シェイブアイス」)がノースショアの日用雑貨店で日本のカキ氷を売り始めたのがシェイブアイスの始まり。サラサラとしたきめの細かい氷が特徴で、ハワイらしい虹色のシロップから小豆や白玉をのせた和風、プリンがドンとのったインパクトものまで、シロップやトッピングの種類も豊富です。

 

ローカルスイーツ2 マラサダ

プレーンのほか、グアバやカスタードなどのクリーム入りも

プレーンのほか、グアバやカスタードなどのクリーム入りも

表面はカリッと、中はフワフワに揚がったドーナツを砂糖でまぶしたポルトガルのお菓子。ポルトガル移民が店を出して大ブレイクしたのをきっかけに、ハワイを代表するスイーツになりました。店によってフワフワ度が違うので、食べ比べてみるのも面白いもの。いずれも揚げたてアツアツ! 1つ1ドル以下でいただける素朴なおやつです。

 

ハワイ産フルーツを味わおう

ハワイ産のアップルマンゴーとアップルバナナundefinedメイド・イン・ハワイの食材が並ぶKCCのサタデー・ファーマーズ・マーケットにて 

常夏ハワイはフルーツの宝庫。フレッシュなトロピカルフルーツが安く、手軽に味わえる

料理と名前がつくものではありませんが、太陽の恵みを浴びたハワイ産のフルーツも食べておきたいものの1つ。例えば、実が赤く色づき、香りの高いアップルマンゴーは、7~8月が旬。日本でおなじみのバナナも、ハワイ産は小ぶりでほんのり酸味のあるアップルバナナに。パイナップルはマウイ産のマウイゴールドが甘くてジューシー。ライチ味のランブータンとロンガンも日本人の味覚にピッタリです。

そんなハワイ産フルーツに出合えるのが、生産者が自ら持ち込んで販売するファーマーズ・マーケット(朝市)。オアフ島でも地区ごとに開催されているので、朝の散歩を兼ねて出掛けてみてはいかがですか?
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