宝塚歌劇団は「専科の轟 悠が6月14日に宝塚歌劇団理事に就任することが内定した」と、6月9日に発表しました。
現役の生徒が理事に就任するのは、轟さんで、わずか6人目。年齢でいうと、春日野八千代さんに次いでの若さでの就任となりました。
ちなみに、それまでの5名とは――天津乙女さん、春日野八千代さん、神代 錦さん、松本悠里さん、葉山三千子さん。
天津乙女さん、神代 錦さんは亡くなられましたが、春日野八千代さん、松本悠里さんは現在も現役生徒として理事を務め、葉山三千子さんは、宝塚音楽学校の副校長も務めています。
1985年、花組『愛あれば命は永遠に』で初舞台を踏んだ轟さんは、その後雪組に配属され、1997年『真夜中のゴースト』『レ・シェルバン』で雪組トップスターに。
そして2001年、専科に移籍しました。
宝塚ファンの方ならご存知でしょうが「専科」には様々な生徒が在籍しています。歌や、日本舞踊、ダンスがずば抜けて長けている人、脇役として芝居をがっちり固めてくれる人、2番手、3番手として、どの組にも出演できるスターたち……。
轟さんの専科生としての立場はそれと少し異なり、一口で言うと“トップの中のトップ”。真帆しぶきさんらがそうであったように、各組のトップスター同様、主役として出演できる存在。
現在も、花組公演『野風の笛』『レヴュー誕生』に、花組トップ・春野寿美礼さんと共に主演中。
そこに加えて理事への就任が決まり、まさに“第二の春日野八千代”と呼ばれるにふさわしいスターとなったわけです。