ハプニングがあっても「何とかこの場を回避せねば!」と思うのが舞台人。自分で対処できるものは対処し、できなくても、それなりに続けてしまいます。なるべく冷静な顔をして。?
ただ一番怖いのが“何かのアクシデントで生徒が怪我をする”ことでしょう。こればかりは対処の仕様がありません。私もスタッフ側のミスで大怪我をしたことがありますが、その時の悔しさは今でも忘れられません。
これはもちろん宝塚の舞台に限ったことではありませんが、使用する舞台機構やセットの数、場面転換がどの舞台より多く、また場面転換の速さを求められているのが宝塚歌劇。危険も倍増するのです。
誰かが怪我をする……そのようなことがないように、スタッフも、そして生徒たちも万全な注意を払っているのですが、100%ないとは言い切れない……それが生の舞台のおもしろさの裏に隠された危険とも言えるでしょう。
生徒側のハプニング、アクシデント……これもかなりありますねぇ。台詞や歌詞、振りを間違える、転ぶ、落ちる、踏む、飛ばす、脱げる、ナニかに耐えられなくてつい笑ってしまう……。
観劇料をいただいているのですから“あってはならないこと”には違いないのですが、でもどうか「大目にみてあげてクダサイ!」と私は言いたい! 人間なんだよぉ~
そしてそんな時、どれほど心拍数が上がるか! どれほど恥ずかしいか!
でもどうでしょう? 宝塚ファンの方の中にはもしかしたら、危険はさほど伴わない、いつもと違うそんな場面に遭遇した時「ドキドキした…」「笑ってしまった…」「さて、どうやって対処するか興味深々…」「なんだか、得した気分…」なんて思っていらっしゃる方がいるんじゃ……ありません?
続きは、また後日。
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